第44話
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じてこうしてクロスベルを訪れたのですから。」
「フフ、セリカは元々お人好しな性格よ?」
(クク、確かに何だかんだ、様々な立場の者達や時には敵対した者達まで助けたから、お人好しといえばお人好しな性格だの。)
セリカの言葉にリィンは苦笑しながら答え、リィンの言葉にロカは微笑みながら、ハイシェラは口元に笑みを浮かべてそれぞれ答えた。
「………リィン達に下らん事を吹き込むな。そろそろ行くぞ――――」
ロカとハイシェラの答えに呆れたセリカは再びバイクを走らせようとしたが
「―――待って、一つだけ聞きたい事があるわ。」
「ゲ、ゲルドさん………?」
ゲルドがセリカを呼び止め、その様子を見たセレーネは戸惑った。
「………なんだ?」
「”世界”に恐れられ……たくさんの人達から命を狙われ………これからも数多の”戦い”が待ち受けているのに、どうして貴方は悠久の時を生き続ける事ができるの………?」
「!貴方、どうしてセリカの事を………」
セリカに視線を向けられて答えたゲルドの問いかけに驚いたロカは驚きの表情でゲルドを見つめ
「純白の髪の魔女………――――なるほど、お前がリウイ達の話にあったゼムリアともディル=リフィーナとも違う世界から来た”魔女”か。さっきの問いかけからして、大方”予知能力”で俺の事を知ったか俺の未来を視たから知ったのだと思うが…………”約束を果たす為”――――それが俺が生き続ける”理由”だ。」
ゲルドの純白の髪とゲルドの武装である杖を見てゲルドが何者なのかを察したセリカは静かな表情で答えた後再びバイクを走らせてその場から去って行った。
「”約束を果たす為”…………………」
「な、何か意味不明な事を言って去っていったけど………あの人達も教官達の知り合いなんですか?」
セリカ達が去った後ゲルドは呆けた表情で呟き、ジト目で呟いたユウナはリィン達に訊ねた。
「ああ。――――セリカ・シルフィル。演習地でも軽く説明したがセリカ殿は”嵐の剣神”の二つ名を持つディル=リフィーナにある国―――”レウィニア神権国”という国の客将さ。」
「ちなみにセリカ様はアイドス様にとってのお兄様ですわ。」
「ええっ!?あ、あの人が……!?い、言われてみればアイドスさんに滅茶苦茶似ていたかも――――って、あの容姿で”男”なんですか!?しかもよくよく思い返してみたら”嵐の剣神”ってアリオスさんよりも凄腕の剣士って評判だった遊撃士協会の助っ人じゃない!」
「ユウナさんはクロスベル出身ですからセリカさんの事についても当然ご存知だと思っていたのですが………今頃気づいたのですか。」
「あの人が兄上が”双界最強の剣士”と評していた”セリカ・シルフィル”……ちなみに隣にいた
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