第44話
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。」
「もう、セリーヌ。ゲルドさんに失礼でしょう?………えっと、ゲルドさん。そのゼムリア大陸の”運命”を左右する出来事を未然に防ぐ為にはゲルドさんがその場にいる必要があるとの事ですが、他に必要な事はないのでしょうか?」
「…………どんな呪いや罪も浄化する”女神の焔”……その”焔”を使える男性の協力が必要よ。」
自分の答えに呆けた後呆れた表情でため息を吐いたセリーヌに指摘したエマに訊ねられたゲルドは静かな表情で答えた。
「呪いや罪を浄化する”女神の焔”の使い手―――それも男性ですか………」
「念の為に聞くけど”慈悲の大女神”はそんな”焔”は使えるのかしら?」
「そうだな………一応アイドスが扱える神聖魔術で”贖罪の聖光焔”という光の炎を発生させる魔術があるが、”女神の焔”という言葉からして恐らくその焔は”神術”の類だと思うからゲルドが言っている人物はアイドスの事ではないと思う。」
「そもそもゲルドさんの話ですとその”女神の焔”の使い手は男性との事ですから、わたくし達の知り合いの神は皆さん、”女神”ですから男性ではありませんものね……」
「それ以前に”神”と知り合いである事自体が非常識過ぎるのですが。」
(呪いや罪を浄化する”女神の焔”…………まさか”聖なる裁きの炎”の事かしら?……そして”男性”という事はゲルドが言っている人物は恐らく――――)
ゲルドの話を聞いたリィン達がそれぞれ考えたり話し合ってりしている中心当たりがあるアイドスはある人物の顔を思い浮かべて真剣な表情をした。
(クルト君……ついていける?)
(いや……だがある程度は掴んでおく必要がありそうだな。)
一方その様子を見守っていたユウナは小声でクルトに訊ね、訊ねられたクルトは静かな表情で答えた。
「――――現在、午後4時。とりあえず本日の活動は終了だ。お疲れだったな、4人とも。」
「フフ、”任意”の要請も全て終えましたから完璧でしたわ。」
「そ、そう言えば……!」
「クロスベル帝国政府から出ていた幻獣の調査も完了か……」
「後は演習地に戻るだけですね。」
「それと演習地に戻ったら、レポートを書く必要があるのよね。」
リィンとセレーネに労われた生徒達は我に返り、特務活動を完了していた事に気づいた。
「ああ、いったんバイクでクロスベル市に戻ろう。エマとセリーヌも付き合うよな?」
「はい、バイクに余裕があるのでしたら。」
「それじゃあ行きましょ。」
その後リィン達はケネスに別れを告げた後バイクでクロスベルへと向かっていたが、クロスベルの付近に近づくと気になる光景が見えた。
〜東クロスベル街道〜
「……な………」
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