第3章
月光校庭のエクスカリバー
第28話 エクスカリバーを許さない!
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―○●○―
「ンン、ンフフ、フフン♪ 死ねってんだ!」
「フゥッ!」
ガキィィィン!
僕の魔剣と彼の聖剣が激しくぶつかり合い、火花を散らした。
「グ、ググッ・・・・・・!」
そのままつばぜり合いになり、僕は彼の聖剣に憎悪の視線をぶつけながら折る勢いで剣を握る手に力を加える!
「売りの端整な顔立ちがぁ、歪みまくってますぜぇ! この聖剣エクスカリバーの餌食に相応しいキャラに合わせてきたぁ?」
「ほざくな!」
「アァウッ!?」
彼のふざけたような言葉が癪にさわった僕は力任せに彼を押し返す!
「・・・・・・イケメンとは思えない下品な口振りだ──なーんつって♪」
以前、僕が彼に告げた言葉をそのまま真似る彼にさらに怒りを覚えさせられる!
「光喰剣ッ!」
魔剣から闇が伸び、聖剣に絡みつく。
だが、聖剣から発せられたオーラであっさりと闇は霧散してしまった。
「あー、それ無駄っスから。ザーンネーン♪」
魔剣の力が通じなかったことに嘲笑われた僕はむしろ嬉々として不敵に笑みを浮かべた。
「フッ、試しただけさ。その剣が本物かどうかをね。これで心置きなく剣もろとも八つ裂きにできるわけだ!」
「オォォウッ!?」
彼の持つ聖剣がエクスカリバーなのかどうか実は半信半疑だったからね。本物だとわかったのなら、遠慮なくやらさてもらう!
僕は連続で魔剣を振るう!
「フッ! フッ! ハッ!」
「イタスッ! イタスッ! オォォウッ!」
ズバッ!
「ぐわぁぁっ!?」
一方的に斬り込んでいたはずだったのに、いつの間にか僕の腕のほうが斬られていた!?
「・・・・・・・・・・・・うっ・・・・・・」
傷自体はたいして深くはないのに、傷口から煙があがり、焼かれるように激痛が走った。
「言ってなかったけー? この聖剣はクソ悪魔キラー用の剣なんだよー。サーセン」
聖剣は悪魔を滅ぼす究極の武器。触れただけでも身を焦がす。それがエクスカリバーならたとえかすり傷でも深手になりかねない。
「・・・・・・知ってるよ! 忘れたこともない!」
「ああっ!?」
僕の顔を覗き込んできた彼の足払って後ろに転ばせる。
「あんっ!? キッタネー!」
「悪魔らしいだろ! フゥッ!」
「いんよっ!」
転んだところをすかさず斬りかかるが転がるようにして避けられてしまう。
「ッ!?」
僕は再び斬りかかろうとしたけど、突然体から力が抜けてしまう!?
これは──傷口から入った聖剣のオーラが悪魔の体である僕の体を蝕んで力を奪っているのか!
「アヒャヒャヒャヒャヒャッ! さっすがクソ
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