ペルソナ3
2072話
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しよう」
「分かった」
短く呟き、手を振ってくるラピスに、俺も手を振り返してその場を立ち去る。
……凛と綾子はどこか呆れた表情を俺に向け、あやか達は俺に向かって逃がしてしまった、といった視線を向けていたが……うん。今夜寝技でその辺りは解決するとしよう。
そんな風に思いつつ、パーティ会場を歩いていると、やがてこっちに向かってくるエリナの姿を確認する。
そのエリナと一緒にミナトの姿もある。
……ミナトはミナトでも、ペルソナ世界の湊ではなく、ナデシコ世界の、俺の恋人の1人のミナトだ。
「アクセル、見つけたわよ。……全く、予想はしてたけど、色々と大変な事をしてくれたわね」
「何の事だ?」
エリナの言葉に心当たりがない……訳ではなく、寧ろありすぎるからこそ、何の事を言っているのかが分からないというのが、正直なところだ。
「ふふっ、エリナはアクセルがいた世界……ペルソナ世界での交渉をエザリアに任されたのよ」
「あー、なるほど。それで俺にペルソナ世界の事を色々と聞きたい訳か」
「そうよ。全く……どうせ転移するなら、もっと普通の世界に転移すればやりやすいのに」
俺の言葉に不満そうな態度を示すエリナ。
「いや、俺がどこの世界に行っても、そこが平和な世界だったなんて事は、今のところ1つもないぞ?」
「それは……まぁ、そうだけど」
実のところ、今まで俺が行った世界の中で一番平和だったのは……Fate世界か?
勿論俺はサーヴァントになって聖杯戦争に参加する事になったりもしたが、少なくても他の世界のように異星人が攻めてきたり、国家間の大規模な戦争があったり、何らかの理由で世界の危機だったり、といった事はなかった。
いやまぁ、汚染された大聖杯とか、明らかに危険はあったが……それでも、他の世界よりはまだマシだった筈だ。
一番平和な世界でそれだったのだから、ペルソナ世界は……まぁ、平均より若干危険といったところだというのが、俺の正直な感想だ。
もっとも、基本的に俺が行く世界というのはアニメなり漫画なりゲームなり小説なり、何らかの原作のある世界だ。
となれば、どうしてもそういう世界が多くなってしまうのは当然だろう。
もっとも、漫画の中には日常系の漫画とか、スポーツもの、ヤンキーもの、料理漫画……といった風に、人類の命運が掛かるとまでいかないようなストーリーも多いのだが、残念ながら今のところ、俺はそういう原作の世界に行く事は出来ていない。
「とにかく、今はいいから、後でしっかりとペルソナ世界がどういう世界なのかは聞かせなさいよ。いい?」
「つまり、今晩にでもゆっくりと話をしましょうって事ね」
「ちょっと、ミナト! あんた一体何を言ってるのよ!」
ミナトの言葉に、我慢出来ないとい
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