14部分:第二話 受験の場でその二
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あった。隣の二人もだ。それぞれ準備に入ろうとしていた。
「じゃあ愛ちゃん」
「もうシャーペンとか出すのね」
「何時はじまってもいいようにね」
席に座っているロングヘアの女の子が小柄な女の子に返す。
「だから」
「気が早いのね、つきぴーは」
「そうしないと落ち着かなくて」
その事情も自分から言う彼女だった。
「それでなの」
「落ち着いていいわ」
だが小柄な女の子は微かに笑ってロングヘアの女の子に告げた。陽太郎は二人の名前どころか何もかもを全く知らないので認識はこの程度だった。
しかしだ。そのロングヘアの女の子の胸を見てだ。思わず言うのだった。
「凄いな」
その大きさがである。ぽつりと小声で呟いたのである。
「あの大きさは」
「あっ」
そう呟いたその時だった。ロングヘアの女の子の机からあるものが落ちて陽太郎の席の方に転がってきた。見ればそれは消しゴムだった。
彼はそれを迷わずに拾って女の子に差し出した。その間一瞬だった。
「どうぞ」
「有り難う」
女の子はにこりと笑って彼に礼を告げた。
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