第43話
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だろうし。――――ケネス君、鍵は彼らに渡してやってくれ。」
「ええ、わかりました。それじゃあリィン君、これを受け取ってくれ。」
リィンはケネスから鍵を受け取った。
「その鍵があれば沼地に行ける。どうか気をつけてね。」
「ああ、ありがとうケネス。――――みんな、準備はできているか?」
「当然です……!」
「早速、行くとしましょう。」
その後ケネスから借りた鍵を使って沼地へと続く道を塞いでいる木戸を開けて先を進んだリィン達は奥地で緋色の花を見つけた。
〜沼地・奥〜
「あった……!ちょっと小さいけど……」
「……すると………」
緋色の花を見つけたユウナは声を上げ、次に何が起こるか察していたクルトはリィン達と共に振り向いて武器を構えたが何も起こらなかった。
「……現れませんね。」
「緋い花……必ずしも幻獣が出現する兆候じゃないということか?」
「確かに……独立国の時、結構あちこちで咲いてたし。」
「そうですわね……もし、本当にプレロマ草が咲いている場所に必ず幻獣が現れれば独立国の時にクロスベルは幻獣だらけになっていたでしょうしね。」
何も起こらない事にアルティナとクルトは戸惑い、ある事を思い出したユウナとセレーネは静かな表情で呟いた。
「…………………出現しないのであればそれはそれで好都合だろう。ゲルド、一応聞いておくが君の”予知能力”でこの場に”幻獣”が出現するかどうかわかるか?」
「………………ええ、ここも後少ししたら幻獣が現れ――――」
「フフ……どうやら”足りない”みたいだね。
リィンに確認されたゲルドがその場で集中して”予知能力”で見えた未来をリィン達に伝えようとしたその時突如リィン達の誰でもない声が聞こえてきた!
「今のは……!?」
「お、男の子の声……?」
「そ、それに確か今の声はどこかで聞いたような……?」
「みんな、気をつけて。もうすぐ幻獣が現れるわ……!」
「……リィン教官。」
「ああ………――――トールズ士官学院、第U分校、Z組特務科の者だ。何者だ、名乗ってもらおうか?」
突然聞こえてきた声に驚いた生徒達やセレーネが周囲を警戒している中アルティナに話しかけられたリィンは頷いた後声の主に問いかけた。
「うふふ、僕の事をもう忘れているなんて酷いなぁ。一応”灰色の騎士”とは実際に会っているんだけど……まあいいや。改めて名乗ってもいいんだけどここじゃあさすがにギャラリーが足りないかなぁ。」
「くっ………!?」
「どこからだ……!?」
「―――でも、折角だからちょっと見せてもらおうかな?デュバリィ達を退けた”Z組”と灰色の騎士、聖竜の姫君の力
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