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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第43話
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「ああ、実は―――………って、君達”も”?」

ケネスの問いかけが気になったリィンが不思議そうな表情をしたその時

「―――おや、お客さんかな?」

隣の部屋から男性が現れた。

「え………」

(たしか、街で見かけた……)

「―――――!!……………………」

男性の登場にアルティナが呆け、リィンが男性がクロスベルでも見かけた事を思い返している中”予知能力”で男性の未来が見えたゲルドは驚いた後真剣な表情で男性を見つめていた。

「はは、すまない。歓談中に邪魔してしまったかな?」

「はは、大丈夫ですよ。ルーグマンさんはこれからお出かけですか?」

「ああ、フィールドワークの続きさ。やはりあの”不思議な植物”がどうしても気になってしまってね。」

「植物って、まさか……!」

「もしかして……”緋色の花”のことですか?」

ケネスの問いかけに答えた男性の答えを聞き、リィン達と共に血相を変えたユウナは驚きの声を上げ、クルトは男性に訊ねた。

「どうしてそれを……ふむ、その揃いの制服を見るにエレボニアの学校関係者のようだね。君達はいったい?」

「申し遅れました――――自分達はトールズ士官学院、第U分校に所属する者です。」

「そうか、あのトールズの……分校が新設されたとは聞いていたが。ああ、失礼。こちらも名乗っておかなくてはね。私はルーグマン。とある大学で客員教授をしていてね。色々と興味深い話ができそうだ。もしよければ聞かせてもらえないか?」

男性―――ルーグマン教授は自己紹介をした後リィン達との情報交換を始めた。



「―――それではあの”帝國学術院”で教鞭を……!?」

「ああ、専攻は地質学(ジオロジー)になるね。教育者の一人というイミでは君達と同業という事になるかな?フフ、あの有名な”灰色の騎士”と”聖竜の姫君”が教官をしているとは知らなかったが。」

「そんな……わたくし達は着任してまだ3ヵ月も経っていない新人なのですから、教育者としての経験はルーグマン教授とは比べ物になりませんわ。」

「はは……恐縮です。ではクロスベルでの滞在もその一環ということですか。」

「ああ、休暇がてら地質分布のデータを取りにね。夢中で帝都近郊を一回りしていたらあっという間に日程を消費してしまってね。こうして慌てて最後の調査地点に来たという訳さ。」

「あはは、各地の水質の話とか色々興味深い話もしてもらってたんだ〜。」

「………なるほど。」

「はは、根っからのフィールドワークみたいですね。」

ルーグマン教授とケネスの話を聞いたアルティナは静かな表情で頷き、リィンは感心した様子でルーグマン教授を見つめていた。



「……えっと、”学術院”
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