第六十七話
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「…………はぁ。」
俺はこの鎮守府に着てから一番大きなため息をついた。
天才。
天から貰った才能。
常人では到達不可能な次元に最初からいる存在。
「…………そんな次元か。」
「だね……正直、現時点で木曾を越えてる可能性すらある。」
「……………………。」
そこまでの次元かよ。予想の数倍くらいはレベル高い。
でも。
「だからどうした。こっちには『自動修復』があるんだ、耐久力なら誰にも負けねぇよ。」
「言うと思ったよ…………事実なら包み隠さず、自信満々に言うんだから。」
拓海は笑った。俺は笑わなかった。
「さてと…………これからの一週間、忙しくなるぞぉ!昨日確認したけど、問題が山積みだぁ!」
拓海は狂った笑みを浮かべながら、食堂の方に歩き始めていた。
「…………そういや、朝メシの準備…………春雨やら夕立やら、してくれてるかな?」
俺は一抹の不安を感じながら、拓海を追って食堂へと向かった。
―食堂―
「…………わぉカオス。」
俺が食堂に入ると、いろんなものが混ざったなんとも言えない匂いがしてきた。
いやまぁ、悪い匂いではない。腹の減る匂いだ。
「あ!ち…………木曾さんに提督!ご飯、できてますよ!!」
俺達が入ってきた事に気が付いた春雨が、パァッと顔を明るくした。
「っぽい!」
冬華もパァッと顔を明るくした。恐らく、拓海に反応してだろう。
その他にも、何人かが手伝ってた。
…………うん、皆頑張ってくれたのはありがたい。すげぇありがたい。誉めたげたい。
…………けどな。
「味噌汁は分かる。朝メシの定番だな。カレーも分かる。二日目のカレーは旨いからな。焼き肉は……まぁ、うん、簡単だからな。料理したことないなら鉄板用意して焼くだけだからな。材料もあるしな。」
「あの…………木曾さん?」
ブツブツといろんなことを呟き始めた俺を、訝しげに見る一同。
「…………あー、やらかしたなこれ。」
拓海はそそくさと食堂から立ち去り始めた。
「…………だがな、栄養バランス、食べ合わせ、朝から重いもの、食材の使用量、全部が全部無茶苦茶過ぎる!!取り合えず全部食ったら、説教だゴルァア!!」
その後、朝からなかなか重たい物を食べ終え、一同を説教した。
その場に、若葉は居なかった。
―○八○○―
「さてと、これからの事の指示を出す。」
拓海は俺の説教中に朝飯を平らげ、テーブルに一同が座ったことを確認して話し始めた。
「まず、二
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ