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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
第六十七話
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「…………はぁ。」
 
俺はこの鎮守府に着てから一番大きなため息をついた。
 
天才。
 
天から貰った才能。
 
常人では到達不可能な次元に最初からいる存在。
 
「…………そんな次元か。」
 
「だね……正直、現時点で木曾を越えてる可能性すらある。」
 
「……………………。」
 
そこまでの次元かよ。予想の数倍くらいはレベル高い。
 
でも。
 
「だからどうした。こっちには『自動修復』があるんだ、耐久力なら誰にも負けねぇよ。」
 
「言うと思ったよ…………事実なら包み隠さず、自信満々に言うんだから。」
 
拓海は笑った。俺は笑わなかった。
 
「さてと…………これからの一週間、忙しくなるぞぉ!昨日確認したけど、問題が山積みだぁ!」
 
拓海は狂った笑みを浮かべながら、食堂の方に歩き始めていた。
 
「…………そういや、朝メシの準備…………春雨やら夕立やら、してくれてるかな?」
 
俺は一抹の不安を感じながら、拓海を追って食堂へと向かった。
 

 
 
―食堂―
 
 
 
 
「…………わぉカオス。」
 
俺が食堂に入ると、いろんなものが混ざったなんとも言えない匂いがしてきた。
 
いやまぁ、悪い匂いではない。腹の減る匂いだ。
 
「あ!ち…………木曾さんに提督!ご飯、できてますよ!!」
 
俺達が入ってきた事に気が付いた春雨が、パァッと顔を明るくした。
 
「っぽい!」
 
冬華もパァッと顔を明るくした。恐らく、拓海に反応してだろう。
 
その他にも、何人かが手伝ってた。
 
…………うん、皆頑張ってくれたのはありがたい。すげぇありがたい。誉めたげたい。
 
…………けどな。

「味噌汁は分かる。朝メシの定番だな。カレーも分かる。二日目のカレーは旨いからな。焼き肉は……まぁ、うん、簡単だからな。料理したことないなら鉄板用意して焼くだけだからな。材料もあるしな。」
 
「あの…………木曾さん?」
 
ブツブツといろんなことを呟き始めた俺を、訝しげに見る一同。
 
「…………あー、やらかしたなこれ。」
 
拓海はそそくさと食堂から立ち去り始めた。
 
「…………だがな、栄養バランス、食べ合わせ、朝から重いもの、食材の使用量、全部が全部無茶苦茶過ぎる!!取り合えず全部食ったら、説教だゴルァア!!」
 
その後、朝からなかなか重たい物を食べ終え、一同を説教した。
 
その場に、若葉は居なかった。
 
 
 
―○八○○―
 
 
 
 
「さてと、これからの事の指示を出す。」
 
拓海は俺の説教中に朝飯を平らげ、テーブルに一同が座ったことを確認して話し始めた。
 
「まず、二
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