三章『狩人』
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結論にたどり着く━━━━━━━
この世界には魔法が存在するとでもいうのか???
つまり勇次郎が言いたいのはゲームやマンガなどに出てくる剣と魔法の物語。
いわゆるファンタジー世界にも入ったとでも言うのか、
ということだ。
「グァアアアアアァアアアアアアアァァァ━━━━」
ケダモノが叫ぶ、しかし離れた位置にいる人間は武器を背にしまい正面から襲いかかる。
そして再び武器を手に取り、上から叩き切る。
少し遅れて避けるケダモノ、遅れただけあって顔を切られた。
だがケダモノもまた怯まずに、横に大きく跳躍した。
約17Mの巨体であるにも関わらずだ。
しかし人間はそれをわかっていたのか、
すぐ真後ろの方向に体を転がし、瞬時に武器を再びしまい、もう少し後ろに下がる。
ケダモノがあり得ないスピードで襲いかかる。
そう、まるであのときの喧嘩の際、刃牙が見せた走りはじめから最高速度のタックルを。
ケダモノの場合刃翼だったのだが、
人間には当たらない。
何故ならケダモノの攻撃範囲にとっくにいなかったのだ。
ケダモノの内側に入り込み、またもや大剣で叩き切る人間。
それの攻撃に激痛を感じ、大きく怯むケダモノ。
横に薙ぎ払うように振り回す人間。
ケダモノの後ろ足に直撃する。
体制を崩し倒れるケダモノ。
そこから人間は、大剣を《下から》上に上げ、そのまま固まった。
「・・・・・!」
そして勇次郎には見えた。
人間から溢れる赤色のオーラ。
明らかにデカい一撃を狙っている。
そして2.5秒後
大剣は振りかざされた。
ドグシャアァァァァァ
完全に叩き切られた。
そこから大量の血液が吹き出してくる。
ケダモノがまた叫ぶ。
断末魔の声だ。
だがまだ《死ななかった》。
また立ち上がり、
眼を光らせ、人間を睨んだ。
人間は叩き付けた大剣を上げ、後ろにまた転がる。
そして再度、大剣を《下から》上げた。
その状態を固定し力を溜める人間。
その隙をケダモノは見逃さなかった。
最低限に、牙で噛みつくために、満身創痍の体を無理矢理動かす。
速い、ケダモノの噛みつきは速かった。
それに対し、人間はまだ溜め状態だ。
完全なる無防備、この状態でどうするか
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