選手交代だ
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しかし、アキトにとってクロコダイルの計画に興味など微塵もない。
「くはは、俺が"悪"か」
クロコダイルは口元を歪め、笑う。
「有史以来数多くの悪が蔓延っていた。それも数え切れない程にな。無論、それは俺も変わらない」
「悪が蔓延ることに何の矛盾がある?何故、俺をそこまで目の敵にする?」
「それを言うなら海賊である貴様らも悪だろう?」
クロコダイルはアキトの本意を探るべく問い掛ける。
「関係ない」
「あん?」
しかし、アキトにとってそんなことは関係なかった。
「海賊が悪であることは百も承知だ」
「だが、それがどうした?」
「海賊が悪?ああ、確かにその通りだ」
「だから滅ぼされてきた」
「今度は俺達がお前達を滅ぼす」
ビビとアラバスタ王国、そしてルフィ達が確実にB・Wの野望を粉砕する。
「くはは、それは実に面白い冗談だ!」
だが、クロコダイルはどこまでもその大胆不敵な様子を崩さない。
確信しているのだ。
自身の計画に綻びなど生じるわけがないことを
「どうやらその顔を見るに本気でそう思っているようだな」
「……」
アキトがその問いに応えることはない。
「だが、不可能だ。例え、貴様の言う通り貴様らが俺の野望を打ち砕く力を持っていたとしてもだ」
途端、眼下で銃声が鳴り響く。
見下ろせば反乱軍の説得を試みていたコーザがその身を撃ち抜かれていた。
続けて、それに伴う塵旋風が周囲に吹き荒れ、視界を妨げ、今度は反乱軍と国王軍の両者が撃ち抜かれている。
これが意味することは両陣営にB・Wが紛れ込んでおり、両陣営の衝突を不可避にさせようとしていることだ。
この塵旋風はクロコダイルの能力であることをアキトは即座に理解する。
「くはは、遂に始まっちまったな」
そして、遂にコーザとビビの奮闘虚しく両陣営は衝突してしまった。
「全ては俺の計画通り」
掌を掲げ、クロコダイルは得意げに口を動かす。
「後は貴様を始末するだけ……」
顔を伏していたクロコダイルは憤怒の表情を浮かべ、アキトを鋭く射抜いた。
「お遊びもここまでだ!即刻、貴様を砂漠の塵に変えてやる!!」
クロコダイルは自身の足を砂へと変え、猛スピードでアキトへと突貫した。
アキトは足元の地面を足で叩き、大地そのものを岩盤と共に強制的に立ち上がらせる。
しかし、クロコダイルは上空へと飛翔し、それを回避し、眼下のアキトへと"砂嵐"を叩き付ける。
アキトが砂嵐を斥力の力で吹き飛ばすも、背後
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