選手交代だ
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の戦いは苛烈を極め、アラバスタ全土を揺るがしていた。
舞台はアラバスタ王国宮殿
その場には全ての首謀者であるクロコダイルと彼のパートナーであるMs.オール・サンデー改め、ニコ・ロビンの姿があった。
彼女の傍には両腕を短剣で貫かれ、縫い付けられた現アラバスタ王国国王コブラの姿があり、痛々しい程に流血している。
そんな殺伐とした状況の中、命を代償に爆発的な力を得ることができる"豪水"をその身に取り込んだ"ツメゲリ部隊"が一人、また一人と倒れていく。
憎きクロコダイルに一矢報いることすらできずに彼らは命を散らしていた。
その光景に我慢ならずにクロコダイルへと突貫するはアラバスタ王国護衛隊副官であるチャカ
動物系悪魔の実・イヌイヌの実モデル“ジャッカル”
その悪魔の実の能力によって齎された爆発的な脚力とパワーをクロコダイルへと向ける。
しかし、それでも相手が悪過ぎた。
自然系の能力者であるクロコダイルにはチャカの攻撃が意味を成すことはなかった。
「手前ェも無駄死にするクチか……」
そして、遂にその強靭なフックがチャカの身に迫ろうとした刹那……
おっと、待った
アキトが金色に光るクロコダイルのフックを素手で受け止める。
ビビの傍から瞬く間に移動し、両者の間に割り入りこむことで、チャカの危機を救うことに成功した。
「手前ェは……」
「君は……!」
アキトは困惑を隠しきれないチャカの襟首を掴み取り、ビビの下へと投げ飛ばす。
「アキトさん!?」
「ビビは彼と共に爆弾の処理に向かってくれ。俺も後で合流する」
アキトは眼前にて佇むクロコダイルの相手をすることに専念し、眼下のビビに指示を飛ばす。
「手前ェ、また俺の前に立ち塞がりやがるのか」
「奇遇だな」
「分かってんのか、手前ェらの船長はもう死んだ。それにこのアラバスタ王国もじき終わる」
「分かってないのはお前だ、クロコダイル」
「何?」
「この国は救われる。他ならぬビビの手によって」
「何を寝言を言うかと思えば、笑えない冗談だ」
確かに、実に笑える冗談だ
実に、本当に、面白い
「少なくともお前の顔と腕よりはマシだ」
「手前ェ……」
鏡を持ってきてやろうか、ワニ野郎
「イカれるのなら一人でしろよ」
ビビ達から注意を逸らすべく、アキトはクロコダイルを挑発し、左手の人差し指を側頭部にコツンと打ち鳴らす。
「お前が及ぼした被害は両手の指じゃ足りないんだよ」
やはり無類の強さを誇り、自分の思い通りに計画を進めてきた奴の煽り耐性は非常に低い。
見れば額に青筋を浮かべ、今にも飛び掛かってきそうだ。
「この国やビビ達
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