猫娘と期末試験編
NO.053 期末試験が迫る中
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「だが、それでもまぁ、なんとかなるだろ……」
と、出久、飯田、轟の三人はなんとかなる精神であったのだが、お茶子はそれで、
「普通の科目はなんとかなるんやね……やっぱり三人とも頭いいよね」
「一学期でやった事の総合的な試験だって言うけどー」
「それだけしか教えてくれないんだものね。相澤先生は……」
「戦闘訓練に救助訓練……あとはほとんどが基礎トレーニングだもんね」
それで頭を悩ませる一同。
「でも、万全に整えておけば―――……あいたっ!?」
『緑谷/緑谷君/デクちゃん/出久ちゃん!?』
突然頭に何かをぶつけられた出久に、他のみんなが過剰反応してその相手を睨みつける。
そこにはB組の物間が立っていた。
「ごめんよ、頭が大きいから当たってしまって……」
「君は、物間くん。よくも!」
「物間くーん……君は緑谷君になにをしているのかな?」
「わざとだったら成層圏の彼方までぶっ飛ばすよ……?」
「氷漬けにしてやろうか……?」
「あられもない姿を撮っちゃうよ……?」
「ケロ。溺死はお好みかしら……?」
出久よりも怖い顔をした(葉隠は透明のために分からないが)一同が物間に笑いながら睨みを効かせている現状で、
「みんな!? なんか怖いよ!?」
出久はそんなみんなに恐怖を感じていたり。出久は愛されてるネー。
爆豪がもし一緒にいたら、すでに物間は消し炭にまでされている事だろう……。
それでも物間は気づいていないのか鈍感なのか、
「君達、ヒーロー殺しに接触したらしいじゃないか。体育祭に続いて注目ばかり集まる要素ばかり増えていくじゃないか、A組は……ただ、その注目って期待値とかじゃなくってトラブルとかに関しての方が度合いが強いよね? あぁ、怖い怖い! いつか君達のトラブルに巻き込まれて被害を受けるかもしれないと思うと、おぶぁ!?」
物間が最後まで言いきる前に後から来たB組委員長の拳藤がチョップを食らわせながら、
「物騒なこと言うな、物間。飯田の件はシャレになんないぞ? ごめんね、こいつちょっと心がアレなんだ。緑谷もあんまり根に持たないでね?」
「あ、うん……」
「それよりだけど、期末の演習内容を知りたそうだったけど、入試ん時みたいに対ロボットの実戦演習らしいよ」
拳藤のその発言に騒然とする出久達。
話によると先輩とかに聞いたらしい。
それから物間が何か言っていたが、それでまた拳藤にチョップを食らわせられるという夫婦漫才のような感じでその場を離れていくのであった。
それを不思議そうに二人を見ながらもせっかくの情報だから、それをみんなに伝えると、
「なんだ! それなら楽勝とまではいかないけどやれそうじゃん!」
「そだねー!」
と、晴れやかな顔になっていた。
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