猫娘と期末試験編
NO.053 期末試験が迫る中
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
……時は六月最終週。
期末試験まですでに一週間を切っていた。
それでクラスのみんなはと言うと、
「まったく、勉強してねー!!」
「あっはっはっはー!」
上鳴電気……20/20位。
芦戸三奈……19/20位。
二人はまったく勉強の時間が取れてなかった事に非常に追い込まれている感じであった。
「体育祭とか職場体験とかが重なって勉強どころじゃなかったんだよー!!」
「確かに……」
上鳴の叫びに、
常闇踏陰……14/20位。
常闇も思わず頷きながらも汗を垂らす。
「中間はそれはなー……入学したてでなんとかなった感じだけどなー。行事が重なりまくったからな……」
「(コクコク……)」
口田甲司……11/20位。
砂藤力道……12/20位。
砂藤の言葉に口田が無言ながらも頷いていた。
普段なかなか大声を出さない口田と会話が成立している辺り、これはもう慣れであろう。
「期末は中間と違って―――……」
「演習試験が辛いところだよなー」
峰田実……9/20位。
峰田が余裕そうに頬杖を付きながら話す。
こいつ、普段はエロイ事ばかり言っている割に成績はそんなに悪くはないのだ。
中学時代にモテたい……モテて周りを見返してやりたいという感じで努力した結果が今の峰田を着実に成長させていると言ったところか。
だが、そんな事情など知る由もない上鳴と芦戸が叫ぶ。
「あんたは同族だと思ってたのにー!!」
「お前みたいなやつはバカで初めて愛嬌が出るってもんだろ!? どこ層にお前みたいなやつが需要があるんだよ!?」
なかなかに酷い罵倒である。
だが、それでも峰田は余裕を崩さずに一言、
「“世界”、かな……?」
そう言いきる。
こいつ、改めて言うが意外と油断ならないぞ!
「芦戸さん、上鳴くん。が、頑張ろう? みんなで林間合宿行きたいもん! ね!」
「うむ!」
「普通に授業を受けていれば赤点なんて取る事なんてないだろ……?」
緑谷出久……4/20位。
飯田天哉……2/20位。
轟焦凍……5/20位。
可愛らしくそう言う出久に飯田と轟も続く。
順位を見れば分かるだろうが、特に三人は真面目な層なので点数は悪くないのだ。
出久はつい最近までインゲニウム関連でごたごたしていたにも関わらずに、ヒーロースーツも改良した事もあり、向上心があり真面目な生徒だと教師の間ではもっぱらの話であった。さすが主席入学者である、と……。
だが、今の上鳴にはそんな三人の言葉はあまりにも酷であったために、
「言葉には気を付けろー!! お前らと同じ頭脳だったら苦労してねーんだよー!!」
嘆きのレベルが半端なかった。
そこに静かにある生徒が言葉を発した
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ