暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第1章 これから始まる物語
第7話 見習い悪魔は赤龍帝の夢をみるか?
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ャマル』です。よろしくね」
シグナムさんのおかげで、どうにかなった。
しかし、間近でみると、本当に美人だよな。
とくに、胸のあたり。
思わぬ幸運にしばし茫然として――
「って、そんな場合じゃないんだよ!早くアーシアを助けにいかないと!」
「ああ、そのことね」
「『そのことね』って部長!のんきに構えている暇なんてないはずです。
たとえ、俺一人だけでも助けに行きます!」
本当は心細いし、恐ろしい――けれども、アーシアはもっと恐ろしい思いをしているだろう。
ここで見捨てることはできない。
「――へえ。あなた一人だけで、ねえ。たぶん死ぬと思うけれど、いいのかしら?」
シャマルさんが、見たこともないような怜悧な視線をこちらに向けてきた。
一瞬、怖気づくが、すぐに取り繕う。
「救える力があって、助けを求める人がいる。理由はそれだけで充分だ――」
――――なぜなら、俺は「赤龍帝」だから
よほど俺の言葉が意外だったのだろうか。
彼女は目を丸くして――いや、険しい目つきでこちらを睨んでいたシグナムも驚いたような表情をしている。
「そうよ、ね。言葉にするには簡単だけれど、実行できる人はどれだけいるのかしら。
あなたは、『実行できる人』のようね。――試すようなことをいって、ごめんなさい」
「いえ、俺こそ生意気なことを言ってしまいました」
真剣な表情で謝られて、こそばゆくなった俺は急いで取り繕う。
もういちど、アーシア奪還に向かうと宣言しようとして――
「さすがは、赤龍帝ということかしらね。いえ、一誠君だからこそ、なのかな。
ともかく、よく言えたわ!あなたの主として、誇らしいわよ」
「見直しました、先輩」
「僕は、兵藤君のことを誤解していたのかもしれない」
「あら?私は初めから、彼の意思の強さには気づいていたわよ?」
「ええー。本当ですか姫島先輩」
――――なんだか、盛り上がっていた。
「――兵藤一誠」
「はい?シグナムさん、どうしましたか?」
呆気にとられた隙に、小さいが力強い言葉をかけられる。
「アーシア・アルジェントを何があっても助けたいか?」
「ええ。当然です」
「たとえ、死ぬ危険性があってもか?」
「死ぬつもりはないですよ。俺が死んだら彼女は気に病むでしょうし。
必ずアーシアを助けて生きて戻ってくる。俺がやるべきは、それだけです」
「――そうか」
なぜいまさらになって、そのような質問をするのか。
疑問が顔に出ていたのだろう。
少し苦笑したシグナムは――
「アーシア・アルジェントの奪還には、
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