序章〜強くてNew Game?〜
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ッキングといった要素も可能性は低い。
だが、火の無いところに煙は立たない。
ゲームと現実が一体化しているこの状況には何かしらの原因があるはずである。
おそらくそこには同じ状況に陥っているモモンガさんがいる為、合流して相談する必要がある。
玉座の間に向かう道中、ナザリック地下大墳墓に存在した戦闘メイドNPC【プレアデス】の面々と初老の執事のNPC【セバス・チャン】と対峙した。
「......」
セバス・チャンとプレアデスの面々は瞬時に戦闘態勢に入った。
「(なるほど。ギルドメンバーでは無い俺は今現在、ナザリックの敵になるのか)」
「(NPC相手に話すのもどうかと思ったが、敢えて言わせてもらおう)モモンガに用がある。そこを退け」
しかし、NPC達は戦闘態勢を崩さず、殺意の視線がこちらに向かう。
「敵と交わす言葉は不要か......あるいは拒否か。どちらにせよ邪魔をするなら押し通る」
ーーーNow Loading......ーーー
玉座の間の扉を開けて入ったナバナが見たのは女性NPCーーー【アルベド】の胸を揉みしだくモモンガの姿だった
「......モモンガさん!?」
「えっ!?その声はナバナさん!?」
骸骨の顎がカタカタと動いたのを彼は見逃さなかった。
「モモンガさん......何をやっているんですか」
すると、怒りの形相を浮かべながらアルベドは戦斧と鎧を身に纏わせて戦闘態勢を取った。
「またか......」
「(また......?)待て、アルベド。彼は私が招いた客人だぞ」
ハッと落ち着きを取り戻したアルベドは戦闘態勢を解除して装備を解除した。
「ナバナさん、申し訳ありません。配慮が足らなくて......」
「いえ、こちらも挨拶が遅れて申し訳ないです。それよりこの状況を相談したいのですが......大丈夫ですか?」
「勿論です」
ナバナとモモンガが状況の相談をする為、アルベドは通路の端にて待機していた。
また、遅れて登場したセバス・チャンとプレアデスのメンバー達もアルベド同様、通路の端で待機していた。
しかし、視線だけでナバナを殺そうと必死なのかNPC達の殺意宿る熱い視線は止む気配がない。
NPCの挙動とこれまでの感覚やモモンガの雰囲気をナバナは冷静に分析していく。
モモンガとナバナはお互いが分かっている状況を確認しながら話を進めた。
ログアウト及びGMコールが出来ない事、ステータスが表示されなくなっている事や地面を踏み締める感覚や話す際に口が動くような動作、先程のNPCから受けた攻撃による痛みからここがYGGDRASILLのゲームであるとは考えられない。
YGGDRASILLとよく似た別の世界に飛ばされた、と考えるのが妥当だった。
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