ペルソナ3
2070話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
フレーム……PS装甲の機能があり、T-LINKシステムによって動かせる以上、特殊な効果を使わずに普通の鞭として使っても十分以上に強力な武器となるのは当然だった。
ちなみに尻尾そのものは伸縮自在の構造となっており、最大20mまで伸ばす事が可能になっている。
……鞭としての機能はこのくらいだが、当然のようにシャドウミラーで開発した以上、この程度で終わるような事はない。
尾の先端には、こちらもまたT-LINKフレームで構成された菱形の金属がついており、T-LINKシステムによって念動フィールドの剣を作り出す事が可能。
そして、輻射波動やヒートロッドと同様、もう1つのメイン機能として……この菱形の金属は華が咲くかのように展開する事が可能で、中にはルリやラピスが開発したウルドの糸と呼ばれる新システムが存在している。
このウルドの糸、ルリやラピスが開発したのを見れば分かる通り、相手の機体をハッキングしたり、ウィルスを流したりといったことが可能。
いや、機体だけじゃなくてコンピュータ全般に効果があるとか何とか。
ルリやラピスに、後で感謝しておかないとな。
「取りあえず、分かった。この尻尾は、俺にとっても全く問題ない。けど……」
微妙に言い淀むと、レモンが不思議そうな表情を浮かべる。
「何よ。まさか、何か気にくわない事でもあったの?」
「いや、そういう訳じゃない。ただ……今のニーズヘッグにああいう尻尾をつけると、どこからどう見てもラスボスの機体のように思えてな」
『ああ』
俺の言葉に、レモン……どころか、コーネリアにエザリアの2人も揃って納得の表情を浮かべる。
赤と黒に染められたニーズヘッグは、正真正銘、どこからどう見てもラスボスや隠しボス、裏ボスといった機体にしか見えない。
正直なところ、この機体を見て正義の味方だと感じるような奴は、間違いなく感性がおかしいと言ってもいい。
「まぁ、気になったのはそれくらいだ。……で、ニーズヘッグの方はどのくらいで準備が終わる?」
「そうね。1ヶ月……いえ、3ヶ月くらいは必要になるかしら」
「……は? 何の冗談だ、それは」
思わずそう告げるが、レモンの表情は真剣で、今の言葉が冗談の類ではないという事は明らかだった。
「そうね。この件も説明が必要だったわね。ただ……こっちの件はエザリアから説明した方がいいかしら」
「そうさせて貰うわ」
レモンの言葉にエザリアが小さく頷き、俺に視線を向けてくる。
子供が4人もいるとは思えない、若い美貌。……いやまぁ、イザーク以外は養子なんだが。
「まず、アクセルがいなくなってからのW世界の事ね」
俺の機体と何か関係があるのか? とも思ったが、エザリアが何の意味もない事をするような真似はしない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ