ペルソナ3
2070話
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を向けられているレモンは、部屋の中の映像スクリーンにとある映像を映し出す。それは……
「紐? ……いや、鞭か?」
そう、紐というにはちょっと難しく、鞭と表現する方が正しい……それでいて、鞭と呼ぶのもちょっと無理があるような代物だった。
「ニーズヘッグの尻尾よ、これは」
「……は?」
「ほら、エピオンにヒートロッドがあったのを覚えてる?」
「まぁ、それはな」
ヒートロッドというのは、それなりに珍しい武器ではあるが、決して今まで全く存在しなかったという武器ではない。
だが……エピオンのヒートロッドは他に類を見ない程に強力だった。
いや、強力すぎると言ってもいい。
そしてヒートロッドの話題が出て、ニーズヘッグの尻尾という言葉が出れば、もう最後まで聞かなくても分かった。
そんな俺の顔を見て納得したのか、レモンは頷く。
「もう分かったみたいだけど、このニーズヘッグの尻尾はエピオンのヒートロッドをベースにして、シャドウミラーで開発したものよ。……正直なところ、元のヒートロッドとは別物になっているわ」
そう言い、レモンは画面に映し出されたニーズヘッグの尻尾の性能を説明する。
まずは大前提として、このヒートロッドはW世界で入手したガンダニュウム合金をベースにして新たに作り出したT-LINKフレームを使って作られている。
ちなみに、T-LINKフレームの機能の1つ、PS装甲の方も以前までと比べて格段に強力になっているらしい。
そしてT-LINKフレームで出来ているという事は、当然のようにT-LINKシステムによって自由に動かせる訳だ。……いやまぁ、ヒートロッドとかの手で持てる鞭ならともかく、尻尾とかになってしまうと自由に扱うのが難しそうだし。
そう考えると、T-LINKシステムあってこその尻尾なんだろうな。
そしてこの尻尾だが、シャドウミラーで開発された代物だけに、当然のように様々な機能が盛り込まれている。
まず普通に熱を通して使うヒートロッド。
これだって、ニーズヘッグの動力炉からエネルギーを貰っている以上、エピオンの物よりも数段上の威力を持っている。
そして次に、電撃を流して敵機のコンピュータを破壊する機能。
威力そのものはそこまでないが、相手を無力化するという意味ではかなり効果的らしい。
そして次に、ある意味これもニーズヘッグの尻尾の目玉機能と言うべきか……ギアス世界で使われている輻射波動が組み込まれている。
それも尻尾のどこかに組み込まれている訳ではなく、尻尾全体に、だ。
尻尾が相手の機体に巻き付いて、それで輻射波動が使われるんだから……敵にしてみれば恐怖だろう。
そして次に、普通の鞭。
いや、ヒートロッドとして作られた以上当然なのだが、T-LINK
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