暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2070話
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 一瞬、俺はレモンの言った事が理解出来なかった。
 だが、それでもすぐにヴァイクルについて思い出す。
 元々ホワイトスターを所有していたエアロゲイターの機体で、特機級の巨体を持つ機体だ。
 それはいい。いいのだが……そもそも前提として、あの機体は念動力を持っている事を前提とした機体で、言わばT-LINKシステム搭載機と同様だ。
 そしてスレイは念動力の素質がない。

「あの機体って念動力が必須の機体の筈だが……スレイで使えるのか?」
「ええ、問題ないわ。まだ完全じゃないけど、念動力がなくても使えるT-LINKシステム……ET-LINKシステムを現在開発中だから」
「……そんなのを開発してたのか」
「当然でしょ。T-LINKシステムは、正直なところかなり画期的な操縦システムよ。そのシステムを他の人にも使わせたいと思うのは当然でしょ。……まぁ、そうは言っても、まだまだテスト段階。試作品の開発も出来ていないから、実際にスレイ用のヴァイクルが完成するのは、まだまだ先でしょうけどね。機体の方も、スレイからの要望で出来れば、PTサイズ……可能ならもっと小さくして欲しいって言われてるし」

 ニーズヘッグという小型機に乗っている身としては、スレイの気持ちも理解出来る。
 大型機というのは、どうしても的になりやすい。
 その点、小型機というのは回避という点で考えれば非常に便利なのだ。
 ……もっとも、その辺はケースバイケース。高い防御力や、シャドウミラーが持つバリア技術を使えば、ある程度どうとでもなるので……ある意味、個人の好みではあるのだが。
 ただ、俺としては特機のような大型機も嫌いじゃないんだよな。

「えーっと……まぁ、取りあえずそれはそれでいいとして、ウイングゼロとエピオンの方も、問題なし。他に何かあるか?」
「そうね。凛のガンドって知ってるでしょ?」
「ああ、あのマシンガンか。知ってるけど、それがどうした?」
「現在、凛の魔術回路を分析して、量産型Wにガンド程度ではあっても魔術を使わせようという計画を進めているわ」
「あー……まぁ、便利と言えば便利だよな」

 本来なら、魔術回路というのは一子相伝とでも呼ぶべきもので、量産なんて真似は出来ない。
 だからこそ、本来ならレモンの言葉に驚くんだろうが……正直、今日は色々とありすぎて、そのくらいではもう驚けない。
 それに、ガンドは長々とした呪文の詠唱とか、そういうのもいらない魔術なのを考えると、あればかなり便利なのは間違いないし。

「あら、てっきり驚くと思ったのに。……まぁ、いいわ。じゃあ、こっちは驚いて貰えると思うけど」

 そう言って、嬉しそうに笑うレモン。
 コーネリアとエザリアの2人は、どこか呆れた様子でそんなレモンの方を見ている。
 そんな視線
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