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提督はBarにいる。
提督の居ない日常・その3
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設でしょう」

「私もそう思うネー」

 日本全土から集めた食糧を、自給の難しい地方や孤島に存在する鎮守府に送り届ける為に一旦は東京や大阪の港湾施設に集結させます。そこを狙われるとしたらかなりヤバイ状況です。でもそういう最悪の想定って、的中しちゃうっていうのが相場と決まってますよね……。

「もしかして、提督が呼び出されたのはそれが原因かしら?」

「ンー……それだけだとdarlingの重い腰を動かすには弱い気がするネー」

 提督がブルネイに引きこも……ゲフン、ブルネイの守りの要として滅多に動かないのは大本営も理解していますし、動かなくても大概の事は何とかなるし、ブルネイに居ながら何とかしてしまうんです。ですが今回はそれをしても呼び出さなければならないという異常事態。何か私達の知らない水面下で、とんでもない事態が起きているのでしょうか……?

「ま、darling無しで悩んでても仕方ないネー。とりあえず情報感謝するよ雲龍」

「そうね。提督も居ないのならこのまま休ませてもらうわ。大淀さん、美味しいお茶をありがとう」

「いえいえ。それでは」

「ではな。またその内飲もう」

 然り気無く別れの挨拶に託つけて飲みの約束をする辺り、アークさんもウチに染まって来てますねぇ。

「さ!私達は仕事の続きをするヨー!」

「提督のご帰宅まであと3日、ですか……。何も起きなければいいのですが」

 私がボソリと呟くと、金剛さんがクルリとこちらに向き直りました。

「Heyよどっち、そーいう言い方は……えぇっと、そう!プラグが立っちゃいますヨー?」

「金剛さん、それを言うならフラグですよ。フ・ラ・グ!……まったくもう」

「そうとも言いマース!まぁ細かい事は気にしないネー!」

 ……このおおらかさが提督にウケたんですかね?
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