135部分:第十一話 プールでその二
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第十一話 プールでその二
「鴨なんばうどんと親子丼の組み合わせでいいかしら」
「それって結構最高じゃないの?」
「そうよね」
「今日のお昼それにする?」
自然とこんな話にもなるのだった。
「うちの学校メニューも多いしね」
「そうそう、しかも安くて美味しい」
「だから。今日はおうどんと丼でね」
「鴨なんばと親子丼」
「話してるだけで涎出そう」
そんな話をしているうちにだ。星華が満面の笑顔で三人に告げた。
「じゃあお昼には皆でね」
「鴨なんばと親子丼食べて」
「日曜のこと考えましょうか」
「それいいね」
三人も彼女の言葉に満面の笑顔で頷く。ただしここでの鴨は鶏のことである。流石に学校の食堂で鴨は置いてはいないのだった。
星華と三人がそんな話をしているとだった。同じ教室で月美と椎名も話をしていた。月美はにこやかに笑って椎名に対して言っていた。
「それじゃあ日曜ね」
「うん」
椎名は月美に対してこくりと頷いてから答えた。
「もう水着用意したから」
「愛ちゃんはもう用意できたの」
「つきぴーは?」
「私は。まだなの」
少し申し訳なさそうに答える月美だった。
「どれにしようか迷って」
「水着どれにするかなの」
「何がいいかしら」
少し困った顔に変わっていた。
「本当に」
「気をつけた方がいい」
椎名はここでこう言った。
「つきぴーの場合は」
「私はなの」
「そう、気をつけた方がいい」
また言う椎名だった。
「つきぴーは」
「どうしてなの?」
「スタイルがいいから」
胸を見ながらの言葉だった。
「だから」
「私そんなに」
「いや、いい」
ここでは言わせなかった。
「謙遜はいいから」
「そうなの」
「つきぴーのスタイルはいい」
それを強い言葉で言う。
「特に胸が」
「胸が」
「規格外」
冗談で言っている言葉ではなかった。
「まさに核兵器」
「核兵器って」
「それだけの威力がある」
こう言うのであった。
「完全に」
「そうかしら」
「斉宮に変な刺激与えたらよくない」
「斉宮君に?」
「そう、彼氏でもつきぴーの胸は刺激が強過ぎる」
「そんなに」
「そう、そんなに」
言いながらまだ彼女の胸を見ていた。
「今どれだけあるの」
「ええと、確か」
「確か。どれだけ」
「多分九〇はいってるけれど」
それだけだというのだ。
「それっておかしいかしら」
「犯罪的な大きさ。しかも」
「しかも?」
「他の部分も凄い」
胸だけではないのだというのだ。
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