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館内(生活広間)にて
サクラ:「さぁ、上がって♪」
サトシ:「お邪魔します」
アヤメ:「いらっしゃ〜い♪おひさしぶり♪」
ボタン:「あのサトシ君ね♪」
サトシ:「お久しぶりです」
久しぶりにハナダ三姉妹の揃い踏みを
目の当たりにしたサトシは少し
遠慮しつつも挨拶を交わし、
リビングのような生活スペースの中で
サクラに言われ腰を下ろした。
サクラ:「ここを訪れたって事は
勿論カスミに何か用があったって事よね?」
サトシ:「はい、、大した事じゃないですけど」
アヤメ:「いいのよ♪あの子は未だフリーだし♪」
ボタン:「サトシ君が彼氏になって
くれるなら、私達も文句なんて何一つ無いわ♪」
サトシ:「いや、そうじゃなくて、、」
サクラ:「あの子の事なら
何だって聞いてちょうだい♪
内面の事はこれから知って行った方
楽しみだと思うからあまり話さないけど、
成長過程なら何だって教えてあげられるから♪」
ハナダ三姉妹:「さぁ、何か質問は?♪」
テーブルを挟み正面に仲良く座る三姉妹。
まるで面接のように見えるが、
サトシはとりあえず質問する事にした。
サトシ:「えっとあの、カスミは今どこに?」
サクラ:「あの子なら、今はジョウトの
ラジオ塔に居るわよ?」
サトシ:「ジョウトのラジオ塔に?」
アヤメ:「そうそう♪ラジオキャスターに
なるって言って、もう8年になるかしら」
ボタン:「ラジオかけても未だに声は
聞こえないけど♪」
サクラ:「それでも、音響を担当しながら
合間を縫って練習してるみたいよ?♪」
サトシ:「ラジオキャスターか、、、」
アヤメ:「まぁ、ここ(ジム)あの子も
色々あったからねぇ、、私達もだけど」
話を聞くと、カスミは15年前の事件を境に、
水族館共々ハナダジムの経営を中止し、
同時に三姉妹の世界旅行も中断。
今後の件について家族会議を開いた結果、
三姉妹はそれぞれ自由に仕事につき、
カスミもまたラジオキャスターの夢を
抱きジョウトへ向かったとの事だった。
サクラ:「あの子、負けん気が強いでしょ?
だから何年経っても自分の夢が叶うまで
戻って来ないと思うわ」
アヤメ:「ほんと強情な子で、
困っちゃうわよね♪まぁそれがあの子の
良いとこなんだけど♪」
サトシ:「、、そうなんですか」
(あいつ、俺の見えないとこで
ちゃんと目標持ってやってたんだな)
ボタン:「ところで、話を戻すけど
あの子に何か伝えたい事があって来たのよね?」
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