猫娘と明かされる秘密編
NO.052 発目女史との作業
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合図に、
「それじゃ緑谷さん! あの標的を思いっきり蹴ってみてください! あ、つま先の蹴りの方がお勧めですよ!」
「わかりました!」
出久はそれで脚力強化とワン・フォー・オールを同時に発動して瞬間的に加速をして高速移動を行いその威力も上乗せしてつま先から標的を蹴りにいった。
着弾する出久のアイアンソール。
最初の蹴りによって圧がかかったと同時に、ドォンッ!!という出久も想定外の破壊力が出て標的は木っ端微塵に砕け散っていた。
「こ、これって……なんだろう? 蹴った瞬間になにかが作動して二回も蹴りをした感覚……」
「フフフ。お気づきになられましたか。その通りですよ! よくその靴を見てください」
出久はそれで煙を排出しているアイアンソールを見る。
そこには先ほどまでこうではなかったのに、つま先部分が飛び出している感じだったのだ。しかしそれもすぐに引っ込んでしまったが……。
「これって!?」
「はいー。ご説明しますとこのアイアンソールはつま先で衝撃を与えた瞬間に中に内蔵されているバネが作動して飛び出る仕組みで計算上二回連続で攻撃できるように設計されているんですよー。ソールのおかげで防御率も上がっていますので是非お勧めですよー」
それで出久はもう一度つま先で地面を蹴ってみた。
するとまたしてもバネが作動して飛び出して軽く蹴っただけなのに地面が破壊されたのだ。
「すごい……すごいよ発目さん! 僕の考えている以上の威力が出てる!」
「お気に召しましたかー!」
「うん。とっても!」
「それはよかったです! 私の新しいベイビーを可愛がってあげてください! 壊れたら修理しますので!」
「ありがとう!」
発目に感謝の言葉を贈る出久。
そこに見守っていたパワーローダーが近づいてきて、
「そんじゃ、緑谷さん。ちょっとコスチューム改良の件でまたうちと贔屓にしている一流デザイン事務所と話し合って申請をしないといけないからコスチュームは預からせてもらうよ」
「え、でも……」
「大丈夫だ。腕は確かだから三日くらいすれば戻ってくる。それなら期末試験までには間に合うだろ……?」
「わかりました。それじゃお願いします」
それからスーツをパワーローダーに預けた後、
「緑谷さん! なぜかあなたとはこれからもいいお付き合いが出来そうな気がしますので是非ご贔屓にお願いしますね!」
「わかったよ、発目さん」
「ほぉ……?」
そこにパワーローダーが感心したような声を上げる。
「どうしました? パワーローダー先生?」
「いや、発目がまだ生徒の君にこんなに積極的に自分を売り込んでいくのが珍しくてね。俺からも言わせてもらうがこいつはどっかおかしいけど腕は確かだから、こういう縁は大切にした方がいいぞ」
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