EX回:第60話(改1.5)<美保さんヨロシク>
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
あるらしく即、収まった。
ブルネイ提督は荷台の艦娘たちに声をかけた。
「このまま走って15分くらいだ。大丈夫だとは思うが途中で転げ落ちるなよぉ!」
それを聞いた艦娘たちは一斉に笑っている。ブルネイ提督は、こういう軽妙なところは昔からうまい。
「……で、私は?」
「お前は前の座席、俺の隣だ」
「あ、そう」
「早く乗れ」
「あぁ」
……よく考えたら私はポロシャツだが。良かったかな?
「出しまぁす」
私たちが乗り込むと運転手さんは手馴れた手つきでトラックを発進させる。
荷台からは賑やかな歓声が聞こえる。艦娘たちが盛り上がっている雰囲気が伝わってきた。
私はブルネイ提督に、さっきから疑問に思っていることを聞いてみた。
「おい、今夜はどこで食べるんだ? 彼女らの服とか大丈夫かな……その風紀的に」
彼は私の心配を察したように言った。
「食事はホテルではないから心配するな。この運転手……俺の義理の兄なんだが彼の縁者のところへ行くんだ」
「運転手さんって、お前の義理の兄さんなのか?」
思わず驚愕する私。
運転手さんは、こっち向いて陽気に手を上げる。
「美保さん、ヨロシクです」
いつの間にか私は『美保さん』になっていた。まぁ間違いではないが。
しかしトラックの後ろの艦娘たちを見ると、まさにサーカス団だな。
(軍隊なんて一種の曲芸団みたいなものだ)
私は心の中で苦笑した。
トラックは夕日に照らされたブルネイの町を走り続ける。こうしてみると我が国もそうだが世界各地、ここブルネイでも陸の上は平和そのものだ。
だが、いったん海に出れば貿易航路は敵に分断され艦娘がいなければ自由に海へ出ることすら不可能だ。今なお人類は国家間で、まともにやり取りすることすら難しかった。
以下魔除け
Reproduction is prohibited.
禁止私自轉載、加工 天安門事件
Prohibida la reproduccion no autorizada.
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ