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奇妙な暗殺教室
食卓の時間
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た。これに懲りたらひったくりなんてくだらねーことすんなよ」


ひったくりから鞄を取り辺りを見渡すと騒ぎを聞きつけた野次馬がゴロゴロと集まってきた。


「やれやれ…行くぞ。中村」


「え?…あ…うん…」


取り返した鞄を近くにあった八百屋の店主に預け、目の前で起こった出来事に唖然とし、その場でぺたんと座り込む中村の手を、丈一郎は握って立ち上がらせ後ろから聞こえてくる被害者らしき女性の静止するよう求める声に目もくれず人混みのと歩き始める。中村は慌ててその背中を追った。





◆◇◆◇◆◇◆◇



「もー!何なのあいつ!!」


同時刻、渚は茅野、カルマ、杉野の3人で丈一郎が普段昼食をとる外で昼食をとっていた。茅野は教室にいる思考固定砲台に文句を言っていた。


「確かな。あんなのやられたら中村とジョジョも帰るわな」



杉野はそれに同意しながら唐揚げを頬張る。寺坂が皆は口には出して無いけど内心苛立ちが募っていた。それもその筈、自律思考固定砲台は撃つだけでその後の掃除は渚達がやらないといけない。しかも、あの固定砲台が万が一、殺せんせーを殺しても賞金は貴方の親の懐に加わるのでこちらにとってのメリットが皆無なのだ。


「皆大変だねー。俺達は後ろだからまだ被害は軽い方だからまだ安全だな」


「良いよなカルマは一番後ろ何だから」


杉野はジト目をしながらカルマに悪態をついていた。


「まぁ午後からはあの固定砲台は全く動けないけどね」


「え?どういう事?」


「いやーね…さっきジョジョからメールが来てさ…まぁこんな感じの内容なんだけどね」


そう言いカルマは3人に携帯の画面を見せた。


from 丈一郎


『あの固定砲台にやりたい放題されるもの癪だから午後の授業が始まる前に俺の机に入ってる物を寺坂に渡して壊さない程度に無効化しろ。あと、俺が指示したことは寺坂には伏せろ』



「へージョジョの奴寺坂にはあんな事言ってたけど結局同じ事思ってたのか」


「まぁジョジョもこの手のトラブルが1番嫌いだから無理もないけどね」


カルマはよこっこらせとその場に立つ。


「行くのか?」


「勿論。まぁ何もしないよりはマシでしょ。俺もあの固定砲台に殺せんせーを殺られるのは癪だし。」


「うーん…まぁ賞金もそうだけど授業受けられないのもキツイしね」


「だね」


やれやれといった様子で渚達も立ち上がり教室へと向かった。






◆◇◆◇◆◇◆◇



同時刻、とあるアパート一室の厨房には、芳ばしい匂いが充満していた。中華鍋の上にはいい焼き色がついた野
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