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東方幻想探偵
0.Jの序章/動き出す風
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界の裏側とは結界で憚れているらしい。メリーさんはその境目を見ることができるのだ。
 だが能力のせいで結界の中に入り込み怪物に追いかけられたという。このことに関して蓮子さん曰く『結界を操る程度の能力』に進化しているのではないかと考察していた。
「残り香、ねぇ。じゃあ、仕方ないのかしらね」
「……やけに折り合いが早いですね」
「……確かにね。でも、今は向こうにこだわっている場合じゃないのよ。今だってあいつら絡みの事件を追ってるんだから」
 





『Darkness』


 虚空から独特のウィスパーボイスが鳴り響く。後ろを振り向くとそこには何かがいた。そう、『()()』だ。そこには形容しがたいもの、強いて無理やり表現するならば無限の闇だ。
「来ちゃったじゃない出すか。ドーパント」
 『ドーパント』。ガイアメモリというUSBメモリのような物を注入することによって変化する化物だ。これが今、俺ら秘封倶楽部が追っている謎だ。まずガイアメモリがどこから流出しているかもわかってすらいないのだ。それを明かす。そしてそのために、締め上げる。
「早苗」
「メリー」
「「今のうちに逃げな(さい)」」
 二人は森の方へ逃げて行った。これでいい。
「行きますよ。蓮子さん」
「ええ」
 俺はL字のドライバー『ロストドライバー』を、蓮子さんはバイクのハンドル型のドライバー『アクセルドライバー』を装着する。


『Jorker!』
『Accel!』


 ドライバーへメモリを差し込み、俺はスロットを倒し、蓮子さんはバイクのエンジンをふかすように右ハンドルを数回捻り最後に一回しした。
 そして、俺たちはあの言葉を言う。戦うことを、命を差し出す覚悟を決めるための合言葉。



「変身!」
「変っ身!」


『Jorker!』
『Accel!』

 
「「さあ、」」
「お前の罪を数えろ!」
「振り切るぜ!」









「おらぁ!」
 謎の闇を蹴り飛ばす。
「ハァッ!」
 飛ばされたその先にいた蓮子さんのエンジンブレードに切り刻まれる。
 ドーパントの能力は『周囲を闇で覆う』能力だったが、俺らは攻撃の瞬間に出る殺気だけで十分だった。それさえあれば、俺らは攻撃を察知し反撃することができる。
 二対一ということもあり、やはり一方的な勝負となって行った。
「これで決めるわよ」
「もちろん」
『Jorker!Maximum Drive!』
『Accel!Maximum Drive!』
 『Maximum Drive』。いわゆるところの必殺技だ。ガイアメモリの中に秘められている記憶の力を最大限に引き出し叩き込む!
「―――ライダーキック!はぁぁ、おらぁ!」
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