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ハルケギニアの電気工事
第25話:問題抱えて、ただいま〜!?
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います。『ヴァルファーレ』の事もあって、屋敷の人たちはある程度の耐性がありますから、それほど大騒ぎにもならないでしょう。問題は、僕が皇城に行っている時に来たりすると大変な事になるという事です。おそらく僕を追って皇城まで来てしまうでしょうから。」

「何て非常識な。そんな事になったら、皇帝閣下も皇城もどうなるか解らないではないか。『ヴィンドボナ』もパニック状態になってしまうぞ。」

「そうなんですよね。どうやって対処したらいいかも解らないので、3つの上級精霊が来てしまうまで皇城に行かない方が良いのでしょうが、報告にも行かないといけませんし、お土産もありますから。だから頑張って良い方法がないか考えているところです。」

 親子3人で頭を抱えて考え込んでいるのも笑える気がしますが、問題が問題なので、一歩間違えればゲルマニアがどうなるか解りません。ここは慎重に考え無いといけないでしょう。
 でも、いくら考えても良い考えなんて浮かびません。いい加減、今日は疲れたので公衆浴場に行って、どっぷりと湯船に浸かってこようかなと考えて、閃きました。
 そう言えば、この前皇城に行った時、皇帝が公衆浴場に入りたいって言っていましたね。あの時は他の貴族達に知られるのが嫌で、適当に話しを誤魔化しましたが、この際です。こちらから行く事が危険なら、来てもらえば良いのではないでしょうか。後でこの事が広まって他の貴族達に来られても困りますから、お忍びで来てもらえば何とかなるかもしれません。妹姫様達もこの屋敷に来たがっていましたから、ついでに呼んでしまうのも良いでしょう。

「父上、母上。先週皇城に行った時に、今行っている領内改革について皇帝閣下におはなしした所、皇帝閣下からぜひ公衆浴場に入ってみたいと言われました。それに妹姫様達も、一度この屋敷に来て母上とゆっくり話しがしたいとの事でした。この機会に、お忍びでお呼びしてはどうでしょうか?」

「アルバート。つまり、おまえが行けないから、皇帝閣下をこっちに呼んでしまおうという事か?」

「端的に言ってしまえばそう言うことです。」

「おまえも、本当に遠慮のないヤツだな。」

「あら。良いじゃありませんか。私も妹たちとゆっくり話が出来ますし、みんなでお風呂に入るのも楽しそうだわ。あなたも皇帝閣下と一緒にお風呂に入って、ゆっくり話しをされても良いと思いますわよ。」

「解った。一度皇帝閣下にお伺いを立ててみよう。話しをしたらすぐに来られる事になるかもしれないが。」

 多分、この前の様子なら、すぐに飛んでくるでしょうね。でも皇帝が家臣のお風呂に入るためにやって来るというのもとんでもない話しです。男湯に皇帝と父上が入って、女湯に母上と妹姫達が入ってる?聞いた事もない状況ですね。絶対他の貴族達に知られないように
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