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ハルケギニアの電気工事
第25話:問題抱えて、ただいま〜!?
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たそうです。
 そして、その事に異常を感じた火の上級精霊が僕達の所にやって来ました。」

「上級精霊?そんな者まで出てきたのか?良く無事だったな。」

「幸い、話のわかる精霊だったので助かりました。『ファイアリー』のいなくなった訳を話し、その事を他の精霊も説明してくれたので、上級精霊も納得して、特に咎められる事もありませんでした。
 ただ、火の精霊に名前を付けた事を話したところ、大変驚かれてしまい、その上、他の精霊達みんなにも名前を付けたと言ったら、思いっきり呆れられてしまいました。
 なんでも、相手に名を付け、相手がその名を認めたら、その相手を僕にした事になるのだそうです。それは真の名を相手に告げる事と同じ事で、僕がこの世界を司る4つの力の僕達全員を自分の僕とした事になると言われました。」

「なに〜!?4精霊全てを僕にしただと?いったい何しているんだ?そんな事をして上級精霊達が黙っている訳がないだろ!?」

「一応、火の上級精霊には認めて貰えましたし、話しの弾みでしたが火の上級精霊にも名前を付けてしまいました。」

「呆れて物が言えんな。どこまで非常識を突き進むつもりだ?上級精霊に名前を付けた?いったいどうなるのだ?」

「火の上級精霊、名前は『サラマンディア』にしましたが、いつでも呼べば来てくれるそうです。」

「つまり、おまえに従属してくれたという事か。とんでもない息子を持ったものだ。」

「ねえ、アルバート。その『サラマンディア』さんてどんな精霊さんなの?格好いい?」

「そうですね、全身炎に包まれた真っ赤な巨大な竜です。恐ろしい熱を出していると思うのですが、僕には全然感じませんでした。精霊の加護があれば、炎に焼かれる事もないそうですから、今の僕は火山に飛び込んでも火傷一つしないかもしれません。」

「すごいわね。会ってみたいわ。今度呼んでくれない?」

「ちょっと待て。ソフィア何を言い出すんだ。そんな精霊を呼んだりしたらアルバートは平気でも、私達や屋敷なんか灰も残らず燃え尽きてしまうぞ。」

「そうですよ、母上。いくら何でも無茶です。『ヴァルファーレ』とは違うのですから、呼ぶのは止めた方が良いですよ。」

「そうなの?残念ね。面白そうなのに。」

 相変わらずの母上に、僕も父上も力が抜けそうです。

「その話は終わりにして、ここで最後の問題が出来ました。『サラマンディア』が帰る時に告げられたのですが、他の精霊にも名前を付けた事で、それぞれの上級精霊が何か言ってくるそうです。それも何時、どの上級精霊が来るか解らないので気を付けるようにと言われました。」

「他の上級精霊?火の他の3精霊か?そんな者がここに来るというのか?」

「まあ、この屋敷に来てくれれば、まだましかと思って
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