第25話:問題抱えて、ただいま〜!?
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まず、エルフの集落に行ってアルメリアさんにあった事。お土産を渡して集落の人たちに分けてもらった事。代表に挨拶した事を報告し、次にアルメリアさんとゴムの樹液を採集する場所まで一緒に移動し、それぞれの仕事をしていた事。その際、アルメリアさんが「リュウゼツラン」と「ケイアップル」と発見した事を話しました。
「この「リュウゼツラン」は、「アガベ・アスール・テキラーナ」という種で、テキーラという強いお酒の原料になります。まだ若いのでもう少し時間が掛かると思いますが、今のうちから「アガベ・アスール・テキラーナ」一ヶ所に移植して畑を作って、どんどん増やしていきたいと思います。
それから、「ケイアップル」はオレンジのような実を付ける木で、こちらも一ヶ所に植え替え、果樹園を作ろうと考えています。」
「それは面白い物を見つけたな。それだけでも良い商品になるだろう。」
父上も賛成してくれるようです。これは決まりですね。
話を続けましょう。その後はゴムの樹液を瓶3本と椰子の実30個を持って帰ってきた事を話し、そして、今回の旅の一番問題となる場所に話しが来ました。
「ところで、父上達にはお話していませんでしたが、今回の旅は一つの大きな目的がありました。
ある理由からエルフしか持っていない火石という物を貰ってくる事です。」
「火石?それはどういった物なのかな?」
「エルフの元には、4精霊の力が込められた秘石が有ると聞いていました。その内の火石は火の精霊の力が込められ、ルビーよりも赤く、その力を解放すれば火のメイジでなくとも火系統の魔法を使う事が出来ます。」
「なんと、そのような石が存在するというのか?」
「そうです。しかも制御方法さえ確立すれば、家全体を暖める暖房や厨房の竈の火の変わりにも使えたり、灯りにもすることが出来ます。そのほか、使い道は色々考えられるのです。」
「それは便利な物だが、おまえはそれを使って何をするつもりだ?」
「この度の改革で必要となる、活性炭という物を作るために、安定した高温で長時間過熱できる特別な炉を作らなければなりません。その炉の熱源に使います。」
「また、難しい物を作ろうとしているようだな。それでどうなった?」
「火石はエルフが持っているというのですから、アルメリアさんに火石の入手について聞きました。そして、火石を作るには火の精霊の協力が必要と言われて、どうしようかと考えた時に、3歳の頃の事を思い出したんです。僕が3歳になって酷い頭痛に襲われた後の事ですが、僕の廻りにそれまで見えなかった淡い影のような物が見えるようになりました。」
「淡い影?いったい何なのかしら?」
「はい、母上。その時はなんだか解りませんでした。ただ見えるようになっただけで、それが何なのかも
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