暁 〜小説投稿サイト〜
ハルケギニアの電気工事
第25話:問題抱えて、ただいま〜!?
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きたお土産のお返しだそうで、この前より沢山の食料やお酒などが大きくなった網籠がさらに膨らむ位に入れられていて、すごい事になっていますね。普通の竜やマンティコアなどでは、絶対に運べないでしょう。
 エルフの皆さんにお礼を言って、また来る事を約束して『ヴァルファーレ』に乗り込みます。手を振って『ヴァルファーレ』を離陸させました。帰りも荷物があるので上昇はゆっくりですが、それでも見送ってくれているエルフ達があっという間に小さくなっていきます。見えなくなる前にもう一度手を振って、上昇を続けながら北に向かって飛行を開始しました。
 5000メールまで上がると速度を上げて行きます。帰りも途中での休憩は無しで、一気にボンバード領を目指します。
 来る時は全然気付きませんでしたが、『ヴァルファーレ』の周りに沢山の風の精霊『シルフィード』が飛んでいます。この高度になると余り他の精霊達は見当たりません。僕が『シルフィード』に気付くと、『シルフィード』も僕が気付いた事が解るようで、近づいてきて、時々僕に触ったり、『ヴァルファーレ』に触ったりしています。『ヴァルファーレ』の飛行に力を貸してくれているようで、益々『ヴァルファーレ』の速度が上がっているように感じます。

 『シルフィード』の協力もあって、予想していた時間より早く、夕暮れ前には屋敷に着く事が出来ました。『ヴァルファーレ』にも聞いてみましたが、やっぱり使った力も少なくて済んで、その上スピードも速かったようです。この分では『ヴァルファーレ』の最高速度も更に速くなって、真面目に超音速戦闘機になってしまいそうですね。
 訓練場に着陸すると、前と同じで母上とメアリーが来ていました。僕が付く事は物見から知らせが行ったようです。今日は父上も屋敷にいたようで、一緒に来ていましたね。他には執事さん達とメイドさん達も来ています。仕事の時間は終わっているのに『事務局』の人たちも迎えに来てくれています。嬉しいですね。
 僕が『ヴァルファーレ』から降りると、母上に抱きしめられました。父上も隣に来て僕の頭をがしがしと撫でてくれました。一通り帰還の儀式(?)がすんで、僕は『ヴァルファーレ』の足からロープを外してやり、お礼を言って帰ってもらいました。

「『ヴァルファーレ』、有り難うございました。今回の旅もこれで終了ですから、ゆっくりと休んで下さい。」

 そう言うと、『ヴァルファーレ』は一声鳴いて、空の裂け目に入っていきました。
 僕はそれを見送ってから、ゾフィーさん達にただ今の挨拶をしました。

「『事務局』の皆さん。お迎え有り難うございます。こんな時間まで残っていてくれたのですか?」

「お帰りなさい、アルバート様。ご無事で何よりでした。みんな、アルバート様をお出迎えしたいと思って残っていたのですよ。旅はいかがでし
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