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ハルケギニアの電気工事
第25話:問題抱えて、ただいま〜!?
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ないように何度も固定化の魔法をかけてありますから、輸送上の問題はありません。そのほか椰子の実も30個取って瓶と一緒に網籠に入れました。
 ベースキャンプの後片付けを終え、休憩を取りながら『ヴァルファーレ』と話していると、アルメリアさんが帰ってきました。
 いつも通りスケッチブックを抱えて機嫌良く歩いてくるところを見ると、それなりの収穫があったようですね。アルメリアさんも今回の調査では色々な植物の新種を発見する事が出来たので、満足できたようです。出来ればもっとゆっくり調査したかったのでしょうが、護衛役の僕たちが帰るのでは残る訳にも行きませんから一緒に帰る事になっています。

 アルメリアさんが『ヴァルファーレ』の前席、僕が後席に座って、ベルトを閉めた事を確認してから『ヴァルファーレ』に合図して離陸します。離陸して300メール位まで上昇し、そのまま集落に向かえば、15分で着きました。
 集落の上空に着くと風竜が上がってきます。手を振っている騎士を見ると、初めてこの集落に来た時に警備していたカイスさんでした。こちらも手を振って集落外側の草原に着陸します。
 すぐにアルメリアさんが降りるのを手伝って、その後、集落までアルメリアさんの荷物を持って行ってあげました。持ってと言ってもレビテーションで浮かべてですが。
 アルメリアさんの家について昼食を食べさせてもらって、一休みしてから代表の所に行きます。今回、ゴムの樹液を採集しに行った間の事を報告してお礼をすると共に、これから帰るので挨拶をするためだったのですが、当然アルメリアさんも一緒に報告に行ったので、話すつもりの無かった精霊との事もすっかり話されてしまい、代表からの質問攻めに遭う事になりました。
 代表にとっても上級精霊との間にあった事は珍しい事だったようで、事情を聞かれたわけですが、精霊達に名前を付けた事を話すとしっかりと呆れられ、上級精霊にも『サラマンディア』と名前を付けた事を話したら珍獣でも見るような目をされました。
 そのほか、僕の方から質問して、火の精霊に火石を作ってもらった時に、集落中の火が使えなくなった事も確認出来たので、あらためて謝罪しましたが、疲れた顔で苦笑して許してくれました。今更なんでしょうね。その時に出来た火石を見せると、その大きさに驚いていましたが、別れ際にはまた来いと言ってくれました。有り難い事です。

 見送ってくれるというアルメリアさんと一緒に草原に戻ると、沢山のエルフが『ヴァルファーレ』の周りに集まっていました。子供達もいて『ヴァルファーレ』に触ったり『ヴァルファーレ』の周りで走り回ったりしています。すっかり馴染んでいますね。
 近くに来て気が付いたのですが、いつのまにか網籠が来た時よりも大きくなって、中が色々な物で一杯になっています。僕が此方に来た時に持って
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