二章『生命体』(少し再編集)
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そもそもこの恐竜にはデコはコブのようになっている。
この恐竜は一体?
・・・・・・・・・いや、そもそもここはどこだ?
日本の神奈川?
いや、神奈川に恐竜などいない。
ましてや恐竜はこの時代に生きていない。
だが目の前にいるのは紛れもなく恐竜だ。
ならここは、
あの扉は
恐竜時代へと導くための扉だったのか!?
「・・・・・・・・・・・・」
ピクルを思い出す。
本来の歴史とはガタが完全に外れた、恐竜時代に本当に生きていた原始人。
人間と同じ遺伝子を持ちながらも、恐竜に単身生身で挑み、自分を襲う者のみを喰らった勇次郎と同じ強者。
・・・・・・・もし夢の時点で気付いていればピクルと供にこの地に一緒に足を踏み入れていただろう。
ピクルならば大いに喜ぶだろう。
本来いた時代に、
過去の強敵との再会に━━━━━━━━━
「ボォオォォォ、ボォオォォオオオオオ」
いきなり首長竜がその場を慌てて見渡しながら吠え出した。
なにか危険なものを関知したように怯えてるのが勇次郎にはすぐにわかった。
━━━━━━近くになにかが、強大な力をもったヤツがいる。
勇次郎は壁側におり、首長竜はそこから見て3つある道の左側に急いで逃げた。
勇次郎から見て右側は急な坂で徐々に細くなっているのがわかる。
この首長竜にとって通るのは難しいだろう。
正面の道は恐らく、ヤツがいるのだろう。
自然で長く生き、喰われる立場であることが多い草食動物は危険察知力が極めて高い。
つまり左側の道が唯一の逃げ道と言うわけだ。
「・・・・・・・・」
再び笑顔を作る勇次郎。
楽しみで仕方なかった。
この時代の世界の、強敵に出会えるのが。
ヤツがいる方の正面の道を行く。
果たして、なにがいるか。
どのような生命体がいるのか━━━━━━━━
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