二章『生命体』(少し再編集)
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洞窟だ。
夢で観たものと確かに同じ。
ここに来るまでには素人は愚かプロのアスリートでも難関と言いきれるほど険しい道をたどった。
当然勇次郎にとって造作もないことだが、それよりも中の洞窟のほうが気になった。
夢で観たときは洞窟に入る寸前だったが今、確かに目の前に存在している。
夢ではない、現実の洞窟がある。
勇次郎は不思議に思った。
目の前にあるのは洞窟、見た目はただの洞窟だがなぜか今勇次郎の好奇心は子供のように溢れていた。
この洞窟には何が潜んでいるだろうか?
大蛇?化け虎?いや、そんなつまらないヤツらじゃない。
もっと大袈裟な、正真正銘の化け物がいると感じる。
勇次郎はニタァ・・・と自然と笑い顔を作り洞窟に入っていく。
さぁ、なにがでるか。誰が俺を襲うか。それとも待ってくれているのか。
ただ歩いていく連れに・・・・
1つの大きな扉に直面した。
扉?なぜ洞窟に?
洞窟にドアという不自然な造りにはさすがの勇次郎も少し疑問に思った。
しかもこの扉は行き止まりの位置。つまりここから先には扉を開けなければ進む道はないと言わんばかりにある。
しかし勇次郎はその扉を少し見つめドアノブを握る。
そして《なんとなく》一息ついて━━━━
ついに扉をあけた━━━━━━━━━━━━
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リモセトス
体長約15メートルの草食竜のなかでも極めて大きな体をもったモンスター。
普段の性格は、大人しく群れの子供を攻撃しない限り彼たちからは襲うことはない。
見た目に関しては一言で言えば首長竜。そう、見たまんま恐竜である。
背中は濃い緑色、腹は白で頭から尻尾までかけて2列に並んだトゲらしきものもある。
その巨体を維持するために常に食事をしており、その長い首をいかして高いところにある気の実などの植物を食べている。
現段階では古代林にのみ正確に確認されており、エリアでは1、6番にいる。
もっとも、勇次郎はそんなことは知るよしもない話なのだが。
「・・・・・・・・・・・・・・」
リモセトスを見つめる勇次郎。
範馬勇次郎は闘い以外にも博学的な知識を持つ男だ。
この恐竜はたしかアマルガサウルス?
アマルガサウルスとは首長竜の一種で首から背中には長い突起が生えている恐竜だ。
だがこの恐竜はそこまで長くない。
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