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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第42話
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……そうね。実際に会って話す機会ができれば、考えておくわ。」

自分の様子を見て複雑そうな表情で話しかけたアルフィンの言葉を聞いて少しの間黙り込んだエリゼは静かな表情で答えた。



〜2号車・ブリーフィングルーム〜



「ふふ、まさかリィンの従妹のお嬢さんも来てるなんてね。うーん、新皇女殿下もそうだけど、アルフィン殿下やエリゼさんに負けないくらい綺麗よねぇ。」

「はは……そうだな。しかし連絡が付かないと思ったらこういう事だったとは……」

「フフ、それにフランツさんも先月の宣言通りエフラム様達の護衛としていらっしゃっていますわね。ちなみにフランツさんの隣にいるお兄様やフランツさんの同年代に見える女性騎士はもしかして……」

「ああ……俺やステラの同期で、フランツと婚約を結んだアメリアだ。」

「ちなみにアメリアお姉さんはエイリークお姉様の親衛隊の隊士なんだけど、本人の希望で婚約を機にエイリークお姉様の御付きの侍女になる為に現在は侍女としての教育を受けている最中との事よ。」

「ほう?分家とはいえ皇族の親衛隊士になれたのに、何でその地位を捨ててわざわざ侍女になるんだ?」

ブリーフィングルームにあるモニターで各国のVIP達の様子を見ているリィン達が話し合っている所に割り込んだレンの補足の説明が気になったランドロスはリィン達に訊ねた。

「みんなも知っての通りメンフィル皇家のお世話をする専属使用人は使用人としての能力だけではなく、戦闘能力も求められるわ。その為ある程度の戦闘能力があり、式典等の会場内を警備する関係で上流階級に対する礼節も教育される親衛隊の隊士達が戦場に出る事が嫌になったり、結婚を機に戦場から離れたい等年齢による身体の衰えや病気以外の理由で親衛隊から離れて新たな職に就きたい人達にも紹介される職の一つとして、メンフィル皇家専属使用人もその一つなのよ。専属使用人は戦闘能力は求められるけど、それは平時の際の護衛に必要なだけあって、実際に”戦場”に出る事は求められていないからね。―――ま、中にはリフィアお姉様みたいに専属侍女を”戦場”にまで連れて行く変わり者もいるけどね♪」

「ハハ………それにしても実際にリーゼアリアの顔を見るのは本当に久しぶりだな……13―――いや、14年ぶりになるな。」

レンの説明を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中乾いた声で苦笑していたリィンは懐かしそうな表情を浮かべた。



「え……リィン君、リーゼアリアさんとはそんなにも長い間会った事がなかったの?」

「会った事がないというよりも、”会えなかった”というべきですかね?トワ先輩も父さん――――シュバルツァー家が俺を養子にした件でエレボニアの社交界から追放された事情は知っ
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