第42話
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軍閣下とは全然違いますね。」
「ハッ……中々の大盤振る舞いじゃねーか。」
「(フフ……お久しぶり、ですね。それにキュアさんと普段はオルディスに滞在していらっしゃるユーディお姉様までオルキスタワーにいらっしゃっているのは好都合ですわ………何とか”交渉”する機会を作れるとよいのですが……――――あら?)――――もしもし、ミュゼですがどなたで――――え。…………」
同じ頃3号車に備え付けているモニターで各国のVIP達の様子を見た生徒達が騒いでいる中アッシュは不敵な笑みを浮かべ、ミュゼは静かな笑みを浮かべた後真剣な表情でモニターに映るユーディットやキュアを見つめていたが自身のARCUSUから通信の音が聞こえて首を傾げた後その場から離れて通信を開始し、通信相手を知って驚いた後一瞬で表情を戻して何者かとの通信を再開した。
(やはり殿下の側に兄上の姿はいないか……―――当然だな。今頃第七機甲師団は……それに”カレイジャス”が来ているのに艦長である子爵閣下があの場にいないのも恐らくは帝国政府の意向によるものなのだろうな………)
「…………………」
「?どうしたの、ユウナ。」
「ユウナさんにとっての憧れである”特務支援課”の一員であったエリィさんもあの場にいるのに、何故そのような複雑そうな表情をするのでしょうか?」
「あ、うん、まあ……エリィ先輩があの場にいる事が嬉しいのは事実だけど。(………あの場にマクダエル議長がいないって事はやっぱりマクダエル議長はもう、クロスベルの政治に関わるつもりはないのかな……?それにどうして”六銃士”やリセル教官があの場にいないのかしら……?)」
一方クルトは複雑そうな表情をし、クルト同様複雑そうな表情をした自分の様子に気づいて訊ねられたゲルドとアルティナの問いかけにユウナは苦笑しながら答えた後複雑そうな表情である人物を思い浮かべた後ある人物達の意図を考えていた。
「フフ、お兄様やリーゼロッテが来ることまでは想定していたけど、まさかリーゼアリアまで付いてくるなんて、貴女も驚いたんじゃないの?」
「………別に。あの娘がリーゼロッテ殿下の御付きの侍女になった事は手紙で知らされていたから、私は最初からあの娘が来ることも想定していたわ。」
苦笑しながら問いかけたアルフィンの問いかけにエリゼは冷静な様子で答え
「……その、エリゼ。貴女達シュバルツァー家とリーゼアリアの実家同士の関係でリーゼアリア達に思う所があるのは仕方がないかもしれないけど、せめてリーゼアリア自身とは直に会って話してお互いの誤解を解くべきではないかしら?確か婚約の件はリーゼアリアのご両親の独断で、リーゼアリア自身は寝耳に水な話でその話を貴女達との手紙のやり取りでようやく知ったとの事でしょう?」
「……………
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