第42話
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その後演習地に戻ったリィン達はミハイル少佐達にウルスラ間道での出来事を報告した。
〜デアフリンガー号・ブリーフィングルーム〜
「……まさか緋いプレロマ草とはな……」
「間違いねぇ……2年前のあの花だぜ。色は全く違っちゃいるが……」
「……そうですね。サイズ、形状共に同じです。ディーター元大統領の権力を支えた”奇蹟の力”の依代たる”花”……やはり『上位三属性』が働いていたような気配も?」
「ええ、間違いありませんわ。」
「サザ―ラント州の森でも同じような効き方でしたが……」
「……問題となるのはこの緋いプレロマ草が秘めている”力”ね。」
ミハイル少佐とランディがモニターに映る緋色のプレロマ草に注目している中ティオの質問にセレーネとクルトはそれぞれ答え、レンは真剣な表情でモニターに映る緋色のプレロマ草を見つめていた。
「しかもこの”幻獣”まで……」
「”幻獣”アンスルト……旧校舎地下に、ノルド高原でも出現したっていう幻獣だね。」
「ええ、魔煌兵に続いてエレボニアの化物が出現したことになります。」
「ちなみに主任教官殿よ。2年前クロスベルに現れた”幻獣”が今のクロスベルのようにエレボニアには現れていねぇのか?」
「ああ……今の所そのような報告は受けていない。」
モニターに映る見覚えのある”幻獣”にアリサが驚いている中トワの言葉にリィンは頷き、ランドロスに訊ねられたミハイル少佐は静かな表情で頷いた。
「―――シャロン、単刀直入に聞くわ。こういったことを”結社”は人為的に起こせるのかしら?」
「あ…………」
「………………」
「そうですわね。可能性はゼロではないかと。ですが結社は基本的に超超技技術的なものを追い求める傾向にあると思います。霊的な魔獣である”幻獣”や暗黒時代の魔導の産物”魔煌兵”を利用するのは違和感がありますね。」
「そっか……ありがとう。」
「クスクス、何気にとんでもない事を口走ったわよねぇ?」
「……重大な機密情報を聞いた気がするが、まあいい。だが、それならどうして今頃、”緋いプレロマ草”などが……」
シャロンの推測を聞いたレンが小悪魔な笑みを浮かべている中疲れた表情で答えたミハイル少佐は考え込んでいた。
「ふう、それにしても”三帝国交流会”と同じ時期に重なるなんて……」
「……やはり作為を感じますわね。」
「そう言えば……」
「午後に来るというメンフィルとエレボニアのVIP達はもうクロスベル入りしたんですか?」
「あ、うん、それがね――――」
クルトの質問にトワが答えかけたその時何かの機械音が聞こえてきた
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