暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2068話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 もし何らかの問題が起きていたとしても、その問題は既に解決しているだろう。

「取りあえず、そういう訳で一度ホワイトスターに転移したいと思ってるんだが……そっちに何か問題は?」

 そう尋ねると、学生連中は元々今日学校をサボってここにいるのだから、特にこれから用事はないので問題ない。
 コロマルも特に問題がなかったのだが……当然の話だが、武治は桐条グループの総帥としての仕事がある。
 ……だが、異世界――正確には次元の狭間――に移動するというのは、武治にとっても大きな利益があると判断したのだろう。
 携帯を取り出して、細々とした指示を出すと、すぐに俺に向かって頷いてくる。

「分かった。なら、ホワイトスターに行く連中は俺の近くに集まってくれ。転移するぞ」

 そう言うと、皆が俺の側に寄ってくる。
 ……黒服達が及び腰なのは、やはり影のゲートとかを使っての転移を経験していないからか。
 まぁ、影のゲートを使った転移と、ゲートを使った転移では色々と違うのだが。
 そうして装置を操作し……転移フィールドが生成し、次の瞬間、俺達の姿はホワイトスターの転移区画にあった。

「あれ? もう着いたでありますか?」

 アイギスのその声に他の面々も物珍しげに周囲を見回す。
 他の世界からやってきているのだろう者達もそれなりに多く、次々に転移しては、転移していく……といった感じの光景が目の前には広がっていた。
 そうして、俺の前には……レモンの姿。

「こういう時は、お帰りって言った方がいいのかしら?」
「そうだな、そう言って貰えるとこっちとしては助かるよ」
「全く……W世界の件が終わっていきなりだったんだから、こっちも色々と大変だったのよ?」

 そう言いながら近づいてくると、自然と……それこそ、手慣れている様子でレモンは俺に唇を重ねてくる。

「っ!?」

 それを見て、ペルソナ世界の面々が驚く気配が伝わってくる。
 ましてや、このような場所でこのような行為をしていれば目立つのは当然な訳で……

「おい、あれってもしかしてアクセル代表じゃないか? 戻ってきたのか」
「すぐに麻帆良に連絡を! アクセル代表が戻ってきたって話をすぐに!」
「そう言えば、W世界の一件の後で行方不明になってたって話しだけど……今回は戻ってくるのが結構遅かったな。時差があるから、アクセル代表が向こうでどれだけの時間をすごしたのかは分からないけど」
「あれ? 茶々丸の仲間っぽいのがいる?」
「科学の世界か、魔法の世界か……あそこにいる連中は随分と若いな」
「うわ、レモン様とキス……しかもねっとりとしたディープな奴。羨ましい」

 何だか色々と聞こえてくるが、それはともあれ……1分程もお互いに舌を絡ませ合う深いキスをし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ