ペルソナ3
2068話
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形をとっていても、結局のところシャドウミラーは量産型Wとかを抜かせば、そこまで大人数の国ではない。
いや、寧ろ規模的には街とか……下手をすればちょっと大きな村と言ってもいい規模だったりする。
だからこそ、少人数でも上手くいっているのは間違いないし。人材の数はともかく、能力だけで言えば、その辺の国は全く問題にならないだけのものを持っている奴が多いのだが。
「それは否定しない。そちらの話は、レモンが来てからだな」
『やっぱり新しい恋人がいるんですね。よっし。これであいつの研究で開発された機体制御のアルゴリズムは俺が貰った!』
喜びの声を上げる技術班の男。
いやまぁ、何を考えての質問だったのかは、何となく予想出来ていたけどな。
『その辺にしておきなさい、全く』
技術班の男が喜んでいると、新しい映像スクリーンが展開し……そこに、俺の恋人の中でも一番長い付き合いの女、レモンが姿を現す。
「うおっ!?」
何故かそんなレモンを見て驚きの声を上げる順平。
当然いきなりそんな声を上げるのだから、俺も……そしてレモンも含めてこの場にいる全員の視線が順平に集められる事になるのだが、本人はその視線に気が付いた様子もなく、じっと驚きの表情を浮かべてレモンの方を見ていた。
そんな順平の視線を疑問に思ったのだろう。見つめられている本人が、順平に視線を向けて尋ねる。
『どうしたの?』
「……はっ!? え、あ、いや……その、お姉さんとアクセルの関係を聞かせて貰ってもいいっすか?」
『あら、僕にはその辺りの話はちょっと早いんじゃないかしら。もっとも……そっちの2人は、興味津々みたいだけど』
順平を僕呼ばわりしたレモンが面白そうな笑みを浮かべて視線を向けたのは、真剣な視線で自分を見つめているゆかりと美鶴だった。
そんな2人のうちの片方、ゆかりが何かを言おうとすると、それを制するようにレモンが口を開く。
『取りあえず、アクセルはそこにいる人達と一度ホワイトスターに戻ってきなさい。こっちも色々と報告する事があるんだから。……言っておくけど、このままだと今日は眠れないわよ? 勿論、そういう意味じゃなくて』
「あー……だろうな」
まぁ、レモンがそう言う気持ちも分からないではない。
W世界の揉め事が終わったと思ったら、その後でろくに後始末をするような事もせず、俺はこのペルソナ世界に飛ばされたのだから。
俺が意図した事ではないとはいえ、結果としてその辺りを政治班の面々に丸投げする形となってしまったのだから。
それに、何だかんだと俺がいなかった10ヶ月の間に、何か問題が起きていないかというのを確認する必要もある。
もっとも、レモンの様子を見れば特に今の状況で何らかの問題が起きているとは思えない
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