ペルソナ3
2068話
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! 皆、アクセル代表から連絡が入ったぞ! レモン様達に至急連絡しろ!』
どうやら、その勘は今回に限っても十分成果を発揮してくれたらしい。
空中に浮かんだ映像スクリーンに映し出されたのは、技術班の1人で俺にも見覚えのある人物だ。
……普段は魔法球の中に引き籠もっている技術班が、何故こうやってゲートの通信に出たのかは疑問だが、何となく理解は出来る。
恐らく、何かやらかしてしまったのだろう。
その為、お仕置きとしてこっちに回されていた……といったところか。
「え? 代表?」
代表という言葉に何人かが反応していたが、そう言えば俺がシャドウミラーの人間だというのは教えてたけど、代表……つまり大統領や総理大臣といった存在に近いとは言ってなかったか。
ああ、でもシャドウミラーは民主制って訳じゃなくて軍事国家なんだから、この場合は皇帝とかの方がらしい名称なのか?
皇帝ってのは、あまりにも仰々しすぎて、俺には似合わない感じがするけど。
「さて、まずは……そうだな、レモンが呼ばれているみたいだし、来るまでに少し話しておくか。時差の方はどうなっている? 俺がこの世界……ペルソナ世界にやって来てから、大体1年くらいが経つんだが」
そう言いながら、俺は随分と長い間この世界にいたんだな、とつくづく思う。
だが、この場合問題なのは時差がどれだけあったかだ。
本来なら、俺と応対している相手の顔を見れば、それこそ数年の時差があってもすぐに理解出来る。
だが、シャドウミラーのメンバーは基本的に不老である以上、年齢を重ねることにより顔つきは変わらない。
勿論、時の指輪の受信機を外したりすれば、話は別だが。
『おや、1年ですか。こちらでは10ヶ月ちょっとといったところですよ。今回はそこまで時差がありませんでしたね』
「そうだな。……喜んでいいのか、悪いのか。出来ればそっちでは半年くらいにして欲しかったところだけど」
『その辺りは、どうしようもないですから。下手に時間が掛からなかった分だけ、マシかと。それより、後ろにいるのは……』
技術班の男が、俺の後ろに映し出されてる面々を見つつ、意味ありげに俺の方を見てくる。
「ああ。この世界での協力者だ。それと、まだ本決まりという訳ではないが、異世界間貿易の相手となる企業の代表だな。……その辺りの詳しい説明は、エザリアとかの政治班に任せるけど」
『いえ、それもですけどね。その……アクセル代表の事だから、その世界、ペルソナ世界でしたっけ? そこでも新しい恋人を作ったんでしょ?』
その言葉に、後ろで何人かが反応しているのが分かる。
……中には、国の代表という立場にある俺に対してそんな口を利いてもいいのかといったものもあるようだが……まぁ、軍事国家という
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