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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第六十九話 徐庶、徐州に来るのことその九
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加わってくれたしな」
「あっ、私はですね」
「御主は?」
「真名で呼んで下さい」
 徐庶からだ。笑顔で公孫賛に話すのだった。
「黄里と」
「呼んでいいのか?」
「はい、どうぞ」
 その笑顔でまた本人に話す。
「呼んで下さい」
「わかった、それではだ」
「はい」
「呼ぶぞ」
 公孫賛も笑顔になってだ。徐庶に話した。
「黄里。そしてだ」
「そして?」
「私の真名も呼んでくれるか」
 こう徐庶に告げた。
「そうしてくれるか」
「公孫賛さんの真名をですね」
「そうだ、呼んでくれ」
 笑顔で告げる。
「是非な」
「わかりました。それでは」
「うむ、それではだ」
「白蓮さん」
 にこやかに笑って。徐庶は公孫賛の真名を呼んでみせた。
「あらためて御願いしますね」
「わかった。それではこれからな」
「はい、これからもずっと」
「そしてですね」
「いいでしょうか」
 軍師二人がだ。周囲に話す。
「私達もよかったら」
「公孫賛さんと黄里ちゃんの真名を呼ぶことにしませんか?」
 こう周囲に提案するのだった。
「それでどうでしょうか」
「御二人はそれでいいですか?」
「ああ、いいぞ」
「是非呼んで下さい」
 二人は淀みのない笑顔で孔明と鳳統に応えた。
「真名でな」
「これから御願いします」
「わかったのだ。それならなのだ」
 張飛が最初に応えた。
「白蓮だったのだ?」
「そうだ、やっと言ってくれたな」
「それと黄里なのだ」
「はい、そうです」
 二人でだ。張飛に対して応える。
「宜しくなのだ」
「こちらもな」
 最後に公孫賛が微笑む。そうしたのである。
 そんな話をしてだ。徐庶は劉備の下に加わった。劉備の下にまた一人人材が加わった。それがまた大きな力となるのである。


第六十九話   完


                      2011・3・17

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