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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第17話 強くなってきた彼らにオレは
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マスターはしつこく言う言葉がある。

――――その門を出る時に誓え、必ず帰ってくる事を。

その言葉を覚えている。忘れるはずがないだろ?

そういう意味を込めてマスターに視線を向け、にっと笑みを浮かべる。

オレの笑みを見てマスターはフッと笑い

「もし帰ってこなかったら、拳骨を覚悟することじゃ」

とにかっと笑い拳をこちらに見せて言う。

…マスターの拳骨は痛いからやめてほしいです、はい。

「…なら続きはレッドさんが帰ってきた時、だな」

エルザは少し残念そうに、寂しそうにこちらを見て言うが、さっきの言葉もちゃんと信じてくれているようだ。

「その時はまた強くなってこい、さっきも楽しかったけど…また強くなってきたらもっと楽しめそうだ」

「――ああ、分かった。私は、また強くなって貴方を…振り向かせてみせる」

「?ちゃんと見ているけど…」

「…みせるからな」

「あ、うん」



「…おい、あれって…」

「…言うな、言うな…」

「…あんな顔、するんだなぁエルザも」

「そりゃするわよ、乙女だもの」




なんか他の奴等の会話が途切れ途切れで聞こえたんだが、なんなんだ?てかその目はなんだよロキ。
なんでそんな「新たな友を見つけた」みたいな感じでこっちを見てんだ。


「…っておい、レッドお前…ミラちゃんにも言ったって…」

「…ん?…ああ、そうだけど?」

「…ほう??」

ワカバからの質問に答えたらエルザから物凄い声が聞こえたんだが…なんか顔が影が差してまた一気にホラーだぞ。

「…」

「……。」ニコッ

エルザとミラが目が合って互いに視線をぶつけあっている…ように見える。
エルザは鋭い目を、ミラは柔らかい笑みを。

「…お前、痛い目に遭いそうだな」

「いきなり酷いこと言うなよ…オレなんかしたか?」

なんかグレイから哀れみの目線で見られてんだが…しかも周りの男性陣が「うんうん」と頷く。

「その前にオレとやり合ってから行きやがれーー!!」

「でもナツ、さっきレッドに負けてたよ?」

「あれはノー…ノーカン?そう、ノーカンだ!!まだ決着は着いてねえーー!!」

「えー…」


「懲りねえな、あのクソ炎は」

「それがナツです」

「違ぇねえ」

ナツを見て呆れているグレイと、同じくハッピーはただ嬉しそうな会話がまた聞こえた。


「…レッドの兄貴、また強くなって帰ってきそうだな」

エルフマンの悔しそうな呟きが聞こえて、少しむっとしたのでそちらに振り返って話しかける。

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