第5章:幽世と魔導師
第161話「多勢が無勢」
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に切り裂かれた。
「シッ!!」
―――“刀技・紅蓮光刃-真髄-”
―――“弓技・閃矢-真髄-”
砲撃魔法はたったの二撃で切り裂かれ、矢はその攻撃のまま避けられる。
避けられた矢は、直後に放たれた矢で撃ち落とされた。
ギギギィイイン!!
「ッ……!」
「(対処が早すぎる!!)」
矢を放つと同時にシグナム、ヴィータ、なのは、神夜が攻撃を仕掛ける。
しかし、守護者は即座に反応してその攻撃を受け止める。
そこへ再び雷が迫るが……。
―――“呪黒剣-真髄-”
「なっ!?」
それは地面から生えた黒い剣が弾いた。
むしろ、弾かれた雷がなのは達へ向かい、不利になる。
「ッッ……!避けてぇえええええ!!」
瞬間、“ソレ”を察知できたアリシアの叫びが響く。
しかし、その叫びも空しく、隙を晒した四人は瘴気の触手で纏めて吹き飛ばされた。
「カハッ!?」
「ぐぅぅっ!?」
「ッ、ぁ……!」
シグナムは木々を倒しながら叩きつけられ、ヴィータも吹き飛ばされて地面を転がる。
なのはは何とか空中で体勢を立て直し、着地して勢いを殺す。
しかし、やはりダメージは大きく、その場に膝を付いた。
「く、そ……!このっ……!」
「………」
唯一耐えきった神夜が切りかかる。
しかし、四人でも抑えられなかった相手に、一人で敵うはずもない。
「これなら、どうだ!」
―――“赤原猟犬”
―――“赤原猟犬”
―――“赤原猟犬”
そこへ、帝が矢を一気に三度放つ。
全てが敵を追尾する強力な矢。
もちろん、負担がない訳じゃなく……。
「ぐっ……!」
〈マスター、これ以上の宝具の投影を連発しては……!〉
「魔力はまだある!出し惜しみしてりゃ、誰かがすぐに死ぬぞ!」
―――“赤原猟犬”
さらにもう一発、追加される。
未熟故に効果と威力を弱めた代わりに、連発数を上げていた。
それは守護者相手には実に効果的で、時間稼ぎなら十分な効果を持っていた。
「………」
「ッ―――!?」
……尤も、そんな事をすれば、目を付けられるのは当然のことだったが。
「(来るっ……!)」
気のせいだと思えるほど、一瞬だけ目が合う。
その瞬間、帝の背筋を悪寒が駆け巡る。
「(チャンスは一度。これを逃せば俺は死ぬ!コンマ一秒の誤差も許されない……!)」
投影した剣と王の財宝からの武器群を一気に守護者へと放つ。
少しでも足止めしつつ、手元に一つ
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