暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第161話「多勢が無勢」
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に切り裂かれた。

「シッ!!」

   ―――“刀技・紅蓮光刃-真髄-”
   ―――“弓技・閃矢-真髄-”

 砲撃魔法はたったの二撃で切り裂かれ、矢はその攻撃のまま避けられる。
 避けられた矢は、直後に放たれた矢で撃ち落とされた。

     ギギギィイイン!!

「ッ……!」

「(対処が早すぎる!!)」

 矢を放つと同時にシグナム、ヴィータ、なのは、神夜が攻撃を仕掛ける。
 しかし、守護者は即座に反応してその攻撃を受け止める。
 そこへ再び雷が迫るが……。

   ―――“呪黒剣-真髄-”

「なっ!?」

 それは地面から生えた黒い剣が弾いた。
 むしろ、弾かれた雷がなのは達へ向かい、不利になる。

「ッッ……!避けてぇえええええ!!」

 瞬間、“ソレ”を察知できたアリシアの叫びが響く。
 しかし、その叫びも空しく、隙を晒した四人は瘴気の触手で纏めて吹き飛ばされた。

「カハッ!?」

「ぐぅぅっ!?」

「ッ、ぁ……!」

 シグナムは木々を倒しながら叩きつけられ、ヴィータも吹き飛ばされて地面を転がる。
 なのはは何とか空中で体勢を立て直し、着地して勢いを殺す。
 しかし、やはりダメージは大きく、その場に膝を付いた。

「く、そ……!このっ……!」

「………」

 唯一耐えきった神夜が切りかかる。
 しかし、四人でも抑えられなかった相手に、一人で敵うはずもない。

「これなら、どうだ!」

   ―――“赤原猟犬(フルンディング)
   ―――“赤原猟犬(フルンディング)
   ―――“赤原猟犬(フルンディング)

 そこへ、帝が矢を一気に三度放つ。
 全てが敵を追尾する強力な矢。
 もちろん、負担がない訳じゃなく……。

「ぐっ……!」

〈マスター、これ以上の宝具の投影を連発しては……!〉

「魔力はまだある!出し惜しみしてりゃ、誰かがすぐに死ぬぞ!」

   ―――“赤原猟犬(フルンディング)

 さらにもう一発、追加される。
 未熟故に効果と威力を弱めた代わりに、連発数を上げていた。
 それは守護者相手には実に効果的で、時間稼ぎなら十分な効果を持っていた。

「………」

「ッ―――!?」

 ……尤も、そんな事をすれば、目を付けられるのは当然のことだったが。

「(来るっ……!)」

 気のせいだと思えるほど、一瞬だけ目が合う。
 その瞬間、帝の背筋を悪寒が駆け巡る。

「(チャンスは一度。これを逃せば俺は死ぬ!コンマ一秒の誤差も許されない……!)」

 投影した剣と王の財宝からの武器群を一気に守護者へと放つ。
 少しでも足止めしつつ、手元に一つ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ