暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第161話「多勢が無勢」
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 奏の妨害で守護者の攻撃から逃れたなのはは、魔力弾で牽制しつつ、その場を離れる。
 フェイトも魔力弾で牽制し、ザンバーフォームで斬撃を繰り出しつつ、そのスピードを生かして倒れこむ奏を抱えて即座に離脱する。
 ……そして、矢が着弾する。

「ッ……!」

「……ハッ!!」

   ―――“Accel slash(アクセルスラッシュ)

 爆風から逃れながら、なのはは斬撃をいくつも放つ。
 それらは爆風の中心地へ向かい……。

     キィイイイン!

「……やっぱり……」

「防がれてた……」

 あっさりと、霊力の障壁に阻まれた。

「フェイトちゃん、早く司さんと奏ちゃんを安全地帯に」

「うん。……頑張って」

「……うん…!」

 そのままフェイトは司が倒れている場所に向かう。
 なのははその場に残り、念話で合図を送る。

「『……行くよ!』」

「“ケイジングサークル”!!」

「捕らえて!」

「“チェーンバインド”!!」

 その合図と共に、ユーノとシャマルが移動を制限する結界魔法を放つ。
 同時にアルフが拘束魔法を仕掛けるが、それは躱されてしまう。

「逃がすか!」

「出来れば当てろよクロノ!」

「君もな!」

   ―――“Stinger Ray(スティンガーレイ)
   ―――“全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)

 結界魔法で移動制限を掛けた所で、クロノの魔法と帝の投影魔法による剣の雨が繰り出され、さらに動きに制限を掛ける。
 もちろんの事だが、二人ともこれでダメージを与えられるなどとは思っていない。
 相手は神降しをした優輝と、ジュエルシードを使った司に勝った相手。
 この程度で倒せれば苦労しないとわかっているからだ。

()よ、白銀の風、天より注ぐ矢羽となれ!」

   ―――“Hraesvelgr(フレースヴェルグ)

 回避ないし防御をさせる事で、守護者の動きを限りなく制限。
 そこへ、広範囲に炸裂する魔法を放つ。
 それがクロノが即座に組み立てた作戦だ。
 作戦通り、はやての魔法が炸裂し、広範囲を巻き込む。
 同時に、役目を果たした拘束魔法も消え去る。

「よしこれで……!」

『ヴィータ!すぐに叩き潰せ!』

 ダメージが入っただろうと、そう喜ぶ神夜の考えを否定するように、クロノの念話が響き、ヴィータがそれを合図にカートリッジをロードする。

〈“Gigant form(ギガントフォルム)”〉

「轟天爆砕!!」

   ―――“Gigant schlag(ギガントシュラーク)

 間髪入れずに巨大なハンマーが砲撃魔法の着弾地点を叩
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