第47話 現在の状況
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たフィーが団長や光の剣匠並の実力者と感じたほどだ、恐らくその通りなんだろう。
そんな人物とやりあうのはハッキリ言ってゴメンだ、フィーを傷付けたのは憎いが自分よりも格上の奴に個人的な復讐の為の戦いを挑んで死ぬなんてバカげている。猟兵は生き残る事も考えなければならない。
「それでもフィーはこの国に残ると言うのか?」
「……例え死ぬことになってもわたしは後悔する選択だけはしたくない」
フィーは俺を真っ直ぐに見つめてコクンと頷いた。
「たとえ死ぬことになっても……か。猟兵としては最低の答えだな」
「……」
「でも俺はそんな最低の答えが人一倍好きだからな、二人そろって猟兵には向いてないって改めて思うよ」
「それじゃあ……!?」
「俺も同じ気持ちだ。皆が危険な目に合うかも知れないのに逃げたりしたら一生後悔する、だったら行動したほうが100倍マシだ。まあその後はその時に考えよう」
「リィン……ありがとう」
団長から受けた恩は必ず返せ、と小さいころから言われてきた。お世話になった人たちの国が危機にさらされそうになっているのなら俺は恩返しの為に戦おう。それに……
「……?どうかしたの、わたしの顔をジッと見たりして?」
「何でもないさ」
この子の笑顔を守れるのなら俺は何でもやってやる……そう思いながらニコッと笑うフィーの頭を撫でた。
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