第47話 現在の状況
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数年前……D∴G教団を壊滅させた作戦の事か?)
多くの遊撃士や各国に軍やクロスベルの警察も動いたあの事件、もしジンさんが言った仕事がそのことなら話せる内容ではないな。
「そっか、残念」
「ははは、すまんな。まあ俺としては八葉一刀流の使い手とアルゼイド流の使い手に同時に会えたことにも驚いているんだがな」
「ジンさんは八葉一刀流を知っているんですか?」
「ああ、俺の流派『泰斗流』も東方で生み出された武術だからな」
泰斗流……東方の神秘ともいわれる『氣』を自在に操ると言われる活人拳か、ユン老師も東方出身だからか修行の中で何回か聞いたことがある。
「ジンさんはユン老師やヴィクターさんとも知り合いなんですか?」
「いや、直接会ったことは無いが優れた武人と聞いていたからな。それぞれの流派の強さはお前たちを見ていたら納得できたよ、その若さでそれだけの実力を持っているのだからな」
「いえ、自分はまだ初伝でしかありません。まだまだ未熟者です」
「私もジン殿と戦い自分の弱さ、甘さを再確認しました」
「二人とも真面目なんだな、それだけ真剣に己と向き合えるのならいずれ大陸に名を馳せる戦士になるのも遠くない未来なのかも知れないな」
己と向き合うか……ジンさんはそう言ってくれたけど俺は自分自身に宿っているこの力に翻弄されている弱い奴だ、少なくともラウラは俺と違い迷いはない。
「あ、ジンさんみーけっ♪」
「エステルさん!?」
酒場に入ってきて俺たちに声をかけてきたのはエステルさんとヨシュアさんだった。
「あれ?貴方どうしてあたしの名前を知っているの?」
「リート、彼らは知り合いか?」
「やっほー、エステル、ヨシュア」
「貴方はさっきジンさんと試合をしていたコンビの……それになんでフィルがいるの?」
どうやらエステルさんは俺がリートだと分からないようだ。
「エステル、その人はリート君だよ」
「……えっ?」
「あはは、数日ぶりですね、エステルさん」
俺はウィッグを外してエステルさんにいつもの状態で挨拶をした。
「ふえ〜っ!?どうしてリート君がここにいるの!?」
「まあいろいろ事情がありますが取りあえずそれは後で話しますよ。お二人はどうしてここへ?」
「あ、そうだった。あたしたちはジンさんに用事があってここに来たの」
「俺にか?」
静かにお酒を飲んでいたジンさんは自分の名前を呼ばれて反応した。
「あたしたちをジンさんのチームに入れてほしいの!」
「チームと言うと武術大会の事か?一体どうしてなんだ?」
「僕たちはどうしてもグランセル城に向かわなくてはならないんですが遊撃士協会の招待状を送っても駄目らしいんです
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