第47話 現在の状況
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side:リィン
試合を終えた後、俺とラウラはグランアリーナ入り口前に立っていたフィーと合流した。
「あ、二人ともお疲れ様。残念だったね」
「無様な姿を見せてしまったな、恥ずかしい限りだよ」
「そんなことないよ、リィンもラウラも凄くかっこよかった」
「そなたにそう言って貰えるならなによりだ。本音を言えば勝ちたかったが今の自分ではまだ無理だ、いずれは勝たせてもらうつもりだがな」
ラウラはジンさんに再戦を挑む気マンマンのようで目を輝かせていた。
「おお二人とも。ここにいたのか」
「ジンさん?」
3人で話しているとそこにジンさんがやってきた。
「どうかしたんですか?」
「いや、お互いにいい勝負が出来たからこれを機に繋がりを作っておこうかと思ってな、お前たちとはまた戦ってみたいんだ」
「それは光栄です、あなたのような気高き武人とつながりが出来るとは嬉しく思います」
「ラウラと言ったか、俺もお前のような武人と出会えたことを嬉しく思うぞ」
ラウラとジンさんはガッチリと握手をかわして親交を深めていた。
「どうだ、これから酒場に行く予定なんだが良かったら一緒に来ないか?俺が代金を出そう」
「いいんですか?」、
「ああ、いい勝負をさせてもらえたお礼だ。いいだろう、リート?」
ジンさんが俺を見てリートと言ったので俺は驚いた。
「俺の変装に気が付いていたんですか?」
「最初はまさかなと思ったが戦っているうちに気が付いたよ。そもそもフィルも一緒にいるんだ、どうして女子の恰好をしているかは知らないが事情があるんだろう?」
「ええ、まあそのことは酒場で話しますよ」
それから俺たちはジンさんと一緒に酒場に行くことになった。
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「ふむ、なるほどな。まさかカイウスさんの知り合いだったとは思わなかったぞ」
王都グランセルにある酒場『サニーベル・イン』でジンさんにカシウスさんとの関係を話すと彼もカシウスさんの知り合いだったらしく驚いた表情を浮かべていた。
「ジン殿はカシウス殿と親交があるんですか?」
「ああ、昔カルバート共和国に来たカシウスさんに世話になったこともあってな。数年前には共に大きな仕事をしたこともある」
「大きな仕事?それって何?」
「すまんな、あまり人に話せることじゃないんだ」
ラウラがジンさんにカシウスさんとの関係を聞くと昔カルバート共和国でお世話になったことを知った、カシウスさんは本当に顔が広いんだな。その後にフィーがカシウスさんと一緒にした仕事について質問したがジンさんは話せないことなのですまないと頭を下げた。
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