暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-D局員狩り〜Fierce Demon〜
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男性がコンソールを操作し始めると、車両の速度も徐々に落ちていきました。ホッと一安心し、倒れている男性に手錠を掛けるために歩み寄ろうとしたとき・・・
――トランスファーゲート――
「悪を処断します」
「「っ!?」」
それはあまりに突然に起きた殺人でした。コンソールを操作していた男性がいきなり頭部を撃ち抜かれて絶命してしまいました。声と銃声のした方へ振り向き終えるより先に、さらに2度目の銃声。人体への着弾音がいやに耳に残りました。
「誰ですか!? このような非道な真似・・・!」
――鬼神形態顕現・魔鬼降臨――
再び角を生やし、ようやく振り向き終えて「仮面持ち・・・!」を視認しました。セーラー服と目出し帽とドクロの仮面。右手にはデバイスではなく質量兵器としての拳銃が1挺握られています。
「なぜ殺したのですか!」
「そこの男2人は、指名手配されている幾人もの民間人を殺害している極悪人だ。殺されたところで悲しむ者などおらず、拍手で喜ぶ者の方が遥かに多い」
「だからと言って法の裁きを受けさせずに私刑などと、そのようなこと許されるわけがないです!」
仮面持ち――最後の大隊が本格的に活動し始めてから、すでに300人近い犯罪者が殺害されています。局や騎士団がどれだけ構成員を逮捕しようとも、構成員の数が減ることはなくて、最後の大隊の活動範囲も徐々に広がっているのが現状です。
「法を守るだけで人は護れるか? 否。法を破る者は必ずいる。そのような者が、善なる者に被害をもたらすのだ。世界は広い。局と騎士団ではすでに対処し切れていない。ならば法を破ろうと考える者がいなくなれば、強制的だが平和はつくられる。後手の対処より先手の抑止。管理局や騎士団はそんな不完全な法を遵守するあまり、犯罪の抑止が出来ていない。ゆえに我われ最後の大隊が、次元世界に変革をもたらす」
「それは・・・!」
真っ向からすべてを否定できない、次元世界の現実。仮面持ちは拳銃を腰のホルスターに収め、右手を私に差し出してきました。
「お前も最後の大隊に入ってはどうだ?」
「はい?」
まさかのスカウトに、私は呆気にとられました。彼女は「今の管理局に未来はない。解かるだろう?」とそう語りかけてきました。
「ミヤビ・キジョウ。管理局員であるお前にも、局に対して不満はあるだろう? そう、例えば・・・子供を管理局へ勧誘している、とか」
「・・・!」
騎士の大半の離脱という影響で、管理局の魔導師や人材不足に拍車がかかりました。そこで白羽の矢が立ったのは、魔力資質の高い子供たちです。事件や事故で保護された子供たちに教育を施し、管理局へとスカウトしているのです。もちろん強制ではないですが、局員への道を目指す子供が多いの
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