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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-D局員狩り〜Fierce Demon〜
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三尉との通信を終えたと同時、「はは! ははは! そうだ、俺たちにはコレがあるじゃないか!」と、私にデバイスを構えていた男性が笑い声を上げ、腰から拳銃型デバイス・・・ではなく、「質量兵器・・・!」としての拳銃を取り出し、その銃口を私に向けました。
「実弾では・・・私の素肌はもちろん、防護服ですら貫通できませんよ?」
「へへ。試してみるかい?」
「よせ! 反撃でもされたら碌な目に遭わないぞ・・・!」
「1発で殺せばいいんだろ!」
妙な自信ですけど・・・。ふと、管理局全体に通達された、ある質量兵器を思い出しました。ルシル副隊長の防護服――フィールドすらも貫通する、特殊な実弾と拳銃が世に出回っていると。その資料に添付されていた拳銃の画像と、男性が構えている拳銃は瓜二つです。ひょっとして、今まさに私に向けられている拳銃は件の危険兵器なのでは、と考えます。
「(念のために・・・!)鬼神形態顕現・魔鬼降臨」
額より無色の半透明な角を生やします。私は神話や伝説に語られる鬼という生物の遺伝子?を基に生み出されました。普通の人より体が頑丈で、自己治癒力もすさまじい。この怪物のような体質を恨みましたが、この力だからこそ多くの人を救え、助けられる事が出来るようになる、と教わりました。あぁ、その通りだな、と目からうろこでした。否定ばかりの私に与えてくれた光明。ルシル副隊長には感謝ばかりです。
――鋼強鉄化――
魔法ではない鬼の身体資質による全身の強化を行いました。魔力防御を貫通する弾丸が万が一に着弾しても、重傷や即死は免れるはずです。
「鬼神・・・!」
「くっっっそぉぉぉぉーーーーっ!」
銃声が連続で轟き、銃口よりドリル状の弾丸が放たれたのが見えました。紙一重で回避しつつ男性の元へ駆け出します。接近すればするほど避けづらくなり、着弾を許してしまいました。弾丸は確かに私の防護服を貫通しましたが、頑強にした鬼としての肉体には傷は付きませんでしたね。
「なにっ!?」
「せいっ!」
「ごふぅ・・・っ!?」
再接近すると同時に男性の左頬に鉄拳制裁です。殴り飛ばされた彼は壁にぶつかり、ぐったりと座り込みました。手加減はしたのですが、と考えた瞬間、両腕もガチガチに鉄化していることを思い出し、「やってしまいました・・・」と深く反省です。
「こ、降伏する! 列車も今すぐに停車させる! だから殴らないでくれ!」
顔を青褪めさせ、涙まで流して土下座する男性に「す、好きで殴っているわけではありません!」と反論します。鉄化を解除し、角も霧散させます。鬼の角は普段、魔力素として私の全身を駆け巡り、鬼としての特異体質を発揮してくれています。
「では至急、停止させてください」
「は、はい!」
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