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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-D局員狩り〜Fierce Demon〜
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」
三尉は鞭をリングバインドとして切り離し、男性たちをしっかりと拘束しました。そして2人を拘束しているバインドを引っ掴み、男性たちが出て来た車両との合間へと向かいました。私も三尉の後に続き、車両の合間を覗き込みました。
「あのドアから入れるのね・・・。キジョウ陸尉、私は車内でこの2人からいろいろと聞くわ」
私は三尉と男性たちを一瞥した後、「了解です!」と応じて、屋根伝いに先頭車両へと再び向かい始めた中・・・
「それで? 積荷の爆薬の起動方法は何? リモコン? 時限?」
「うるせぇ! とっとと離しやが――ぐえっ!?」
「バインドの締め付けが強く・・・!?」
「あなた達、指名手配されている連続強姦犯と強盗犯よね? まさかアガルタファミリーにいたなんて。・・・ともかく、そんなどうしようもない屑なあなた達に、ちょっとでも手心を加えるとでも? 正直に包み隠さず答えなさい」
三尉が珍しく本気で怒っていますが、男性たちの正体を聞けば当然の話です。私も1発くらい拳を打ち込んであげればよかったです。何か判れば念話で報せてくれるでしょうし、私は私の仕事をしましょう。4両ほど駆け抜けた頃・・・
『キジョウ陸曹。爆薬はどの車両にも無いそうよ。完全な嘘っぱち、虚言、脅し文句だった。本部にもすでに連絡を終えたわ。だから、キジョウ陸尉!』
三尉からの嬉しい報告に「はい! 残り2名、全力で逮捕します!』と応じ、さらに速度を上げて一気に先頭車両へと到着します。2両目との合間に降り立ち、先頭車両のドアが開くのを待ちますが、「やはりロックが掛かっていますか・・・」と一息吐き、右手に魔力を付加します。手動で開閉するための凹みに指を掛け・・・
「ミッド地上本部・鉄道警備隊、ミヤビ・キジョウです! 大人しく武装を解除し、投降してください!」
無理やりドアを開くと、事前に聴いていたとおり残りの男性2名が居り、1人は「もうここまで来やがったのかよ!」と苛立ち、ライフル型デバイスの銃口を向けてきました。そしてもう1人は、そんな彼に「待て!」と声を掛け、私をジッと見つめました。
「まさか・・・おい、まさか・・・うそだろ! ミヤビ・キジョウ!? あの鬼神!? マジか!・・・ありえねぇ! 最悪すぎんだろ!」
文字通り頭を抱え、「もうダメだ・・・」と膝を屈しました。デバイスを構えていた男性も「なん・・・だと?」と力なくデバイスを降ろし、そのまま床にガシャッと落としました。
「そのまま武装を解除していてください。・・・コレフシ三尉、先頭車両の確保が完了しました。これより減速を開始します。ご注意を」
『了解。本部には連絡した?』
「あ、いえ、これからです」
『そう。減速を開始してから私も先頭車両へ向かうわ』
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