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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica15-D局員狩り〜Fierce Demon〜
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頭部に付けている赤い羽根型のアームドデバイスを起動して、薄い紫色の小袖と紫色の袴という防護服へと変身します。三尉も「パイレイトアームズ、セットアップ!」と、錨の形をしたペンダント型デバイスを起動しました。
三角帽子(トリコーン)、腹部丸出しのチューブトップ、アスコットスカーフ、ミニスカート、ジュストコール、サイハイブーツといった、物語に登場する女海賊のような防護服へと変身しました。三尉のご先祖様は、高町教導官や八神司令と同じ第97管理外世界の出身らしく、正真正銘の海賊だったそうです。

「(オートパイロットにしまして・・・っと)コレフシ三尉、いつでも飛び移れます」

「判った。それじゃ私から先に行かせてもらうわ!」

器用にシートの上に立ち上がった三尉が「あらよっと」と身軽な動きで車両の屋根の上に飛び移りました。私が離れたら自動で減速し、運行の邪魔にならない場所で停車するよう設定したバイクの上に私も立ち、「えいっ!」と屋根の上に飛び移る。

「行きましょ!」

三尉に続いて前の車両へと私も屋根の上に飛び移り、レールの端っこに移動して減速していくバイクを見届けました。そして私と三尉は、先頭車両を目指して屋根の上を駆け抜けます。13両編成という結構な数の車両の上、その速度もかなりあるので屋根を進むのは少々難しいですね。

「大丈夫? 車内を進む?」

「いえ、問題ありませ――あっ、三尉!」

車両と車両の合間から2人の男性が顔を出し、「くそっ、局員か!?」と怒声を上げ、ライフル型のデバイスの銃口を私たちに向けました。引き金が引かれると同時に発射される魔力弾。三尉は左太もものホルダーより40cmほどの柄を抜き放ち・・・

「スナッチウィッパー!」

柄の先端より水色の魔力で構築された鞭を展開し、迫り来る魔力弾を迎撃。魔力弾は弾かれるのではなく、魔力の鞭に吸収されました。男性たちは「自爆されたくなきゃ、とっとと失せな!」と、さらに魔力弾を連射してきましたが、三尉の鞭によって私たちには1発たりとも届きません。

「行きます・・・!」

私は屋根を蹴って男性たちの元へと接近を試みます。銃口が私ひとりだけに向けられますが、私の移動速度に合わせて振るわれる鞭のおかげで、私は防御も回避もせずに一直線で男性たちの元へと到達することが出来ました。

「没収です!」

男性たちからデバイスを引ったくり、純粋な膂力のみで潰して処理しますと、「うひっ!? 化け物!」なんて、かなりショックな言葉を投げかけられてしまいました。別にいいですもん。親しい人や仲間から理解してくれるだけで十分ですもん。

「キジョウ陸曹。連中は私が拘束しておく。先に行っていてちょうだい」

――バインディングウィップ――

「「ぅぐ・・・!」
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