30 この世には、自分の3人のそっくりさんがいるらしい。
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ろん、分かってますよぉ。邪魔者は消えます。ただし、邪魔者を道連れに…。」
_「消えるのは貴様だけじゃァァァッ!」
後ろから銀時。
_「…私の役目は終わりましたぁ。あとは煮るなり焼くなりなんなりと。」
_「殊勝なこったァ。いいのかィ?親父さんとの決着とやらはァ。」
_「もう着きました。兄貴に全部美味しいところ持ってかれちゃったけど…。親父を救ったのは兄貴です。まさか親父まで護るなんて…いや、兄貴だけじゃない。この町の人たちは、いがみ合いながらも互いに抱えあえる強さを持った、素敵な人たちです。奪うだけじゃない…あたしにも、それができれば…。でも、もういいんです。あたしの会いたかった親父は、あたしとお母さんが待っていた親父は…もう、帰って来たから。…兄貴ィ…皆さん…謝るなんて烏滸がましくてできないけれど、これだけは言わせてください…!最後に、親父に会わせてくれて、ありがとうございましたァッ!親父の娘にも、兄貴の舎弟にもなれなかったけど…ほんのちょっとでも、この町の住人にしてくれたこと…嬉しかったです。…どうぞ、落とし前を…」
_「悪いが、泣いてる女シバくほどドSじゃねェんだ。…もう疲れたしなァ…。そこに書いた場所で待ってろォ。傷が癒えたらキッチリ落とし前付けに行く。それまでに泣き止んどけよ。」
こちら側に晋助の格好をした私。
そして向こう側に本物の晋助。
今のところ、鬼兵隊の隊士たちは私たちが手で止めている。アイコンタクトで動き出しの合図をした。
平子が立っている後ろから私たちが現れる。すると(かのじょ)が口を開いた。なるほど、どうやら最初から我々の存在を知っていたらしい。
_「なんだ、やっぱりいらっしゃるじゃないですか。いたなら参加してくださいよ。高…!?」
そうだろう。そりゃあびっくりするわな、二人もおんなじ人が立ってたら。
_「同じヤツが二人いる、ってか?」
と言って、私が仮面を取った。
_「さて、話は後です。まずは華蛇を捕らえる手伝いをしてくださいませ。」
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